「実践、ベトナム語フレーズ」第8回~おいしい!きれい!
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「実践、ベトナム語フレーズ」第8回 ~ おいしい!きれい!
うわぁ、この料理、すごくおいしい!
「Ngon quá! (ゴーン クワー) おいしい!」
「Ngon quá! (ゴーン クワー) おいしい!」
うわぁ、この景色、すごくきれい!
「Đẹp quá! (デップ クワー) きれい!」
「Đẹp quá! (デップ クワー) きれい!」
俺は今、猛烈に・・・クワー!
「Ngon ゴーン」は、「おいしい」という意味です。当コーナー第3回「Món nào thì ngon? モン ナオ ティー ゴーン? どれがおいしい?」 で一度ご説明しましたが、「Ngon ゴーン」の発音のコツは、鼻濁音と、日本語の「お」よりも大きめに口をあける母音です。声調はまっすぐです。
「quá クワー」は「とても」。「形容詞+quá」で、「とても~~だ」と言えることになります。「クワー」の声調は上がり調子です。決して「ク・ワー」と区切るのではなく、アヒルになったつもりで一気に「クワー!」とやってみてください。この「クワー!」使用時の注意点は、「今まさに感じていること」について使うということです。例えば、フォーを今まさに食べている時には「Ngon quá! おいしい!」と言えますが、「フォーって、おいしい?」と聞かれて「うん、すごくおいしいよ。」と答える時に「Ngon quá!」は使えません(今食べてませんから)。そんな時は「Ngon lắm. ゴーンラム」や「Rất ngon. ラッゴーン」と言います。
「Đẹpデップ」は、「美しい」。「ẹ」の下についている下点は、第4回「Chào chị. チャオ チ (こんにちは)」 でも出てきましたが、声調記号の「低く止める音」です。あえて言うなら、日本語の「買った?」の音程で「デッ クワ!」です(「プ」ははっきりと言わず一瞬唇をつける程度)。
「Đẹpデップ」は、「美しい」。「ẹ」の下についている下点は、第4回「Chào chị. チャオ チ (こんにちは)」 でも出てきましたが、声調記号の「低く止める音」です。あえて言うなら、日本語の「買った?」の音程で「デッ クワ!」です(「プ」ははっきりと言わず一瞬唇をつける程度)。
「Đẹp quá!」と言われたベトナム人がどんな反応をするかと言うと、「Cảm ơn. カムオーン ありがとう」 と言う、照れてエヘヘと笑う、「そんなことありません」と謙虚に否定する(たまにしかいませんが)などです。「お金持ってないよ」という表現もあり、日本で言う「ほめても何も出ませんよ」に通じるものを感じます。また、「こんなので、きれいだって言うの?(おしゃれしたらワタシもっとすごいんだから)」という、やや高飛車な感じの言い方をする人もいるそうです。
「Đẹp quá!」と言う心理。それは本心から美しいと思ってほめてくれている場合もあれば、「あら、あなたの方こそĐẹpですね。」とほめ返してほしい場合もあります。ベトナム人女性の心をつかむには、「ほめられたらほめ返す」作戦は欠かせません。
「Đẹp quá!」と言う心理。それは本心から美しいと思ってほめてくれている場合もあれば、「あら、あなたの方こそĐẹpですね。」とほめ返してほしい場合もあります。ベトナム人女性の心をつかむには、「ほめられたらほめ返す」作戦は欠かせません。
「おいしい?」と聞かれれば、それがおいしくなくても「・・・お、おいしいです。」と答えてしまう方は多いのではないでしょうか。ベトナム人はそんな時、「この味にはまだ慣れません。」とか「んーと、私はこっちの料理の方が好きです。」などとうまく返しています。これは日本語でもそのまま使えそうな言い回しですね。
「Đẹp quá! (デップ クワー) きれい!」
マイさんはキャーと恥ずかしがり、まんざらでもない様子で「たいしたことないよ~」と言います。このマイさん、兄弟が海外に住んでいるせいか、すでに自家用車も購入済み。ベトナム人の富裕層は、確実に増えています。
マイさんはキャーと恥ずかしがり、まんざらでもない様子で「たいしたことないよ~」と言います。このマイさん、兄弟が海外に住んでいるせいか、すでに自家用車も購入済み。ベトナム人の富裕層は、確実に増えています。
またある日、田舎から出てきてまだ日が浅いホンさん(若い女性)をつれて、ダイヤモンドデパートに行きました。普段市場にしか行かないホンさんにとっては、初めてのデパート体験です。ちょうどイベントが行われていて、1階化粧品売り場が人でごった返しています。その年のミスベトナムが、新作のウェディングドレスのファッションショーを行っていました。
思わず「Đẹp quá!」と言うと、ホンさんはうなずきながらも呆然としていました。あまりにも華やかな世界を目の当たりにして、複雑な表情を浮かべていたのが印象的でした。
思わず「Đẹp quá!」と言うと、ホンさんはうなずきながらも呆然としていました。あまりにも華やかな世界を目の当たりにして、複雑な表情を浮かべていたのが印象的でした。
現地の人に自分の感動を伝えて、分かち合う。これができれば、そのシーンは数ある旅の記憶の中でもかなり長く残るものになると思います。同じアジア人なので、表情だけでもある程度の感情が伝わりますが、大事なことは言葉で伝えてみましょう!それでは、また次回。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-05-25