リーガ史上63年ぶりの最終節直接対決
宮本恒靖氏が語る天王山のポイント
リーガの歴史的に見ても非常に注目の集まる大一番を控え、それぞれのチームが置かれた状況、シーズン中の出来事を振り返りつつ、試合の展望を宮本恒靖氏に語ってもらった。
ホームのバルサ有利は否めない
アトレティコは自分たちで勝てる状況なのに2回逃している。それによって余計に考える量が増え、頭が重たい状態になっているのではないでしょうか。それに比べバルサはノーチャンスだろうと思われていた中で出てきたチャンスなので、がぜんやる気も違うだろうし、プレッシャーのない中で伸び伸びとプレーしてくると思います。
――リーガ・エスパニョーラ史上、最終節での直接対決が優勝決定戦となるのは63年振りだそうです。
解説者として最初のシーズンでこんな展開に巡り合えたのだから幸せですね。アトレティコは引き分ければ優勝できる訳ですが、引き分けを狙うというのは難しいし、狙ってくるチームでもない。ジエゴ・コスタがいないのは大きいですよね。ビジャも自信を失っているように見えるし、コケもシーズン序盤のエネルギー満タンな雰囲気は伝わってこない。ガビはなんとか頑張っている感じですが、コンディションと言うよりは、精神的な焦りの方が大きいと思います。
第37節ではアトレティコの対戦相手はマラガで、バルサの対戦相手はエルチェ。ともに残留を懸けていたチームとの対戦でしたが、両試合とも引き分けで勝ち点の変動がなかった。そういう試合は絶対に簡単にいかないんですよ。
――現時点で優勝を予想するとしたらどちらでしょう?
個人的にはアトレティコの優勝を期待していますが、バルサの大逆転があるような状況が整っていると思います。アトレティコは、優勝へのプレッシャーなのか、トップを走り続ける事の経験の浅さからか、最近はアトレティコらしさがプレーに見られない。タイトルを取っているビジャみたいな選手が決定的な場面で決めきれなかったり、本来彼がやらなきゃいけない事がやれていない状況も見られます。
バルサはカルレス・プジョルの退団やティト・ビラノバの逝去を受けて、モチベーション的にも大きなものが働きそうな気がします。また、カンプ・ノウにアトレティコのファンがどれくらい占めるかが気になりますが、ホームのバルサ有利は否めないでしょうね。ファンの声援は心理的に大きな影響を与えますから。
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2014年5月18日10時45分 更新
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