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政治
【名言か迷言か】思わず買ってしまった「東京新聞」
やはり、「『戦地に国民』への道」は突出している。なぜ「『戦地に国民』への道」なのか。「集団的自衛権は、自国が攻撃されていないのに武力を行使する権利で、容認は海外の戦場に国民を向かわせることにつながる」では、分かりにくい。余計なお世話かもしれないが、そこはきちんと同じ記事で説明した方がよかった。これまで理由を報じてきたとしても、私みたいに混乱してしまう人がいるかもしれない。
ちなみに、安保法制懇のメンバーにも取材を重ねてきたが、私には誰一人として、国民を戦地に送り込んでやろうと思って議論し、報告書をまとめているとは感じられなかった。
南シナ海では中国による石油掘削作業を発端にベトナムとの対立が先鋭化している。中国の一方的な行為に、日本政府も「やりたい放題だ」(政府関係者)と非難を強める。
なぜ、中国がこの海域で衝突を繰り返し、力を背景に領有権を主張するのか。それは米国の抑止力が日米同盟のように働いていないからだ。
安保法制懇の報告書が出ただけで、政府がまだ憲法解釈の見直しすらしていないのに、中国は敏感に反応した。「中国を含むアジアと国際社会は日本の真の狙いに対し強く警戒している」と中国外務省報道官が牽制した。逆に、そんなに反発するだけの「中国の真の狙いとは何か」と聞きたいところだ。それと私が知る限りでは、日本の集団的自衛権行使には、中国と韓国以外の周辺国は理解していることは指摘しておきたい。
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