日本の現状と解決方法
日本の現状
日本はようやく対応が始まりました。
2006年12 月13 日に開かれた第61回 国連総会において「障害者権利条約」が採択され、2014年1月20日批准しました。
その第30条の1の(C)には、映画・映像などの芸術へのアクセス保障も含まれます。
批准に伴って「障害者差別解消法」も2016年4月1日に施行します。
また「障害者の芸術文化振興議員連盟」が2013年6月に設立され、映画のバリアフリー視聴について本格的な論議が始まりました。
詳細
解決方法1
何が必要?
公共的な字幕・音声ガイドスクリプトのアーカイブ化と配信のインフラ
地上波デジタル放送を観るとき、リモコンの「字幕」ボタンを押すと、多くの番組で字幕が表示されます。これは助成金制度に支えられているものの、放送局の努力によって毎年字幕付与率をアップしてきた経緯があります。しかし放送されたコンテンツがDVD化される時、必ずしも字幕がDVDに収録されるわけではありません。なぜなら・・・詳細
解決方法2
何が必要?
映画・映像業界、権利者団体、障害者団体等、そのすべての歩み寄り
日本の映画を映画館で観るとき・・・
字幕が入っていると「邪魔だなぁ…」と思う方が居るかも知れません。音声ガイドがスピーカーから流れると「うるさいなぁ…」と思う方が居るかもしれません。「ボランティアで字幕と音声ガイドを付けたいのだけど、著作権があるので出来ないのでしょ?」・・・詳細
解決方法3
何が必要?
字幕・音声ガイド制作における圧倒的なコストダウンと新しい技術開発
DVDに字幕や音声ガイドが収録されない大きな理由はそこにかかるコストです。ある程度売れる作品であればそのコストをかけられますが、多くの作品は対応出来ません。また、字幕を付ける、音声ガイドを付けるということを多くのメディアで個別に行うのではなく、ネットというインフラを使うことで解決する方法があるのです。・・・詳細
目的
このNPO法人の目的
すべての人に感動を。
映画やアニメなどの映像コンテンツは人々の日常生活に潤いを与えるものですが、「聞こえない」、「見えない」というハンディを持つ人はそうしたサービスを享受できずにいます。MASCはそうした人々に向けてバリアフリー用の字幕や音声ガイドを制作し、公共的にストックして、だれでもいつでも映像コンテンツを鑑賞できる仕組みと環境づくりに取り組む団体です。
設立趣旨書
「音声電子透かし技術」を使ったバリアフリー上映の提案
バリアフリー字幕・外国語字幕、そして音声ガイドも選択可能
東京国際映画祭「武士の献立」バリアフリー上映で初披露したシステム!
既に日本の映画館にも盗撮防止で使用されているシボリューション社の音声電子透かし技術を使います。
映画本編の音声に対し、バリアフリー字幕と英語字幕、音声ガイドが同期する、携帯端末用アプリを使用します。iPod touchを貸出します。電波、無線LANは一切使用しません。
映画館の設備投資を最小限にする新しい提案です。
*シボリューション社の音声電子透かし技術(SyncNow)
協力:アイティアクセス株式会社