先日「ＣｌｏｕｄＢｒｉｔｅ」という、日米複数のクラウド系ベンチャーが主催するサミットで、私に基調講演の依頼があった。これらの企業とひざを突き合わせ語る機会を得て、改めてクラウドの意義を考え直した。
1994年にスタンフォード大学経営大学院を修了、シリコンバレーでコンサルティング会社を起業。2000年から現職。
このサミットにはコンテンツ管理のボックス、クラウドメモサービスのエバーノート、ビジネス向け交流サイト（ＳＮＳ）のリンクトイン、ウェブアンケートのサーベイモンキー、カスタマーサービスのゼンデスクなどの米企業が参加した。
うち２社は新規株式公開（ＩＰＯ）を申請しており、ベンチャーの域を超えた成長企業の集まりである。クラウド企業として私たちが直感的に思い出すグーグルやアマゾン・ドット・コムなどとは一味違う、もっと専門に特化した企業群だ。
クラウドの生態系が発達してくると、自社で独自にシステムを開発する場合と比べ、その利点が際立ってくる。
米アップルのスマートフォン（スマホ）「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」を例に考えてみよう。ハードウエアが優れているから、使う人が増える。外部のソフト開発企業のアプリ開発競争が始まり、アプリの数と品質が向上する。どんなに優秀な自前のシステムを作り上げたとしても、量と質の競争には勝てない。
このサミットの後、サンフランシスコに本社を置くゼンデスクを訪ねた。同社は、クラウド型カスタマーサービスを提供している。ウェブ、音声、メール、チャット、ソーシャルメディアの声がすべて担当者であるエージェントに入ってくる。
先日「ＣｌｏｕｄＢｒｉｔｅ」という、日米複数のクラウド系ベンチャーが主催するサミットで、私に基調講演の依頼があった。これらの企業とひざを突き合わせ語る機会を得て、改めてクラウドの意義を考え直した。
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