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【芸能・社会】

ポール急病 国立競技場ライブ 公演延期 あす開催

2014年5月18日 紙面から

ポール・マッカートニーの17日の来日公演が延期となり、張り紙を撮影するファンら=国立競技場で(石井裕之撮影)  (右)15日の来日時には元気に手を振っていた

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 17日から東京・国立競技場で、通算5回目となる来日ソロ公演「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー2014」を行う予定だった、元ビートルズの英歌手ポール・マッカートニー(71)が、急病のため同日の公演を19日に延期すると発表した。18日以降の公演は予定通り行われる見込み。

 ポールは15日に羽田空港到着の際は、元気な姿を見せていた。だが、16日に体調不良を訴え、本番前のサウンドチェック(音合わせ)を欠席。複数の医師による診察を受け「ウイルス性炎症」との診断を受けた。

 その後、宿泊先の都内ホテルで静養しながら、17日の本番ぎりぎりまで状態を見極めたが回復せず、午後3時にドクターストップがかかって公演延期を決めた。

 主催者側は具体的な病状については明かさなかったものの、「決して軽いものではないが、18日以降の公演はやる方向なので、致命的な部分ではない」と説明。

 歌唱に影響が出る喉などの呼吸器系ではなく、胃腸など消化器系の炎症とみられる。入院はせず、現在は「医師のサポートを受けながらホテルで静養中」という。

 ポールは自身の公式フェイスブックなどで謝罪コメントを発表。「日本のファンの皆さん、心からのあたたかい歓迎を本当にありがとう。残念ながら今夜の東京での公演を延期しなくてはならなくなりました。金曜日にウイルス性炎症により体調を崩し、今日のステージは無理だと医師に言われました」

 さらに「コンサートを楽しみにしていたので、こうなってしまったことを、ファンの皆さまに大変申し訳なく思っています」とした上で、「現在は医者の指示のもと、明日の公演と、残りの日本での公演が順調にいくように全力を尽くしています。今夜の公演は月曜日に振り替えることが出来ました。ご都合が合わない方もいるかと思いますが、どうか皆さんにお会い出来ますように。Love,Paul」とつづった。

◆1万5000人ファン混乱なし

 17日の公演は約5万5000人が来場予定で、延期決定した午後3時には会場周辺に約1万5000人のファンが既に集まっていた。午後3時30分に予定していた開場はできず、主催者側は「お客様へ」と題したペーパーを配ったり、スピーカーで繰り返し呼びかけるなどの方法で対応に追われた。一時は帰路につくファンと延期を知らずに来場するファンでごった返したが「大人のファンが多く、特に混乱はなかった」という。

 会場周辺では開演予定だった午後5時30分を過ぎてもファンがあちこちに残り、幻の公演となった入り口の横断幕を撮影したり、物販コーナーに並ぶ姿も。

 「せっかく遠くから来たのに残念」(40代女性)、「ポールの体調が何より心配」(30代男性)、「武道館のアリーナ席は10万円。ベストパフォーマンスができるのか」(50代女性)など、さまざまな声が聞かれた。

 ◆今後の日程 この日のステージ延期により、今回の公演は東京・国立競技場が18・19日の開催、続いて21日には48年ぶりとなる武道館公演。さらに24日に大阪・ヤンマースタジアム長居で。

 

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