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ロシアがガス価格下げれば月内に40億ドル支払う=ウクライナ

2014年 05月 16日 04:08 JST
 
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[モスクワ/キエフ 15日 ロイター] - ウクライナ暫定政権は15日、ロシアから供給を受けている天然ガスの代金が未払いとなっている問題について、ロシアがウクライナ向け価格を引き下げることで合意すれば、約40億ドルを5月末までに支払う方針を示した。

ロシア政府は前日、ウクライナが未払い分の一部を支払えば、料金体系について交渉に応じる余地があることを示唆している。

欧州諸国はウクライナを通してロシア産天然ガスの供給を受けているため、両国が交渉を開始すれば、欧州のエネルギー供給逼迫懸念も緩和される。

ロシアのプーチン大統領は欧州首脳に宛てた声明で、ウクライナが6月供給分の天然ガス代金を前払いしなければ、同国への供給を停止する可能性があるとし、欧州諸国に対しウクライナに一段の支援を行うようよう呼び掛けた。

ただ、「ロシアには、状況の安定化に向け協議を継続し、西欧諸国とともに取り組みを続けていく用意がある」とし、交渉の余地があることも示した。

ロシアは現在、ウクライナ向け天然ガスの価格を1000立方メートル当たり485ドルに設定。

ウクライナのディデンコ・エネルギー次官は記者会見で、ロシアが設定している価格は市場の水準から乖離(かいり)しており「不公平」とし、ロシアが価格を1000立方メートル当たり268.5ドルに引き下げれば、ウクライナ国営ナフトガスは5月末までに約40億ドルを支払うと明確に伝えたことを明らかにした。

 
 

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 5月15日、ウクライナは、ロシアがガス価格を下げれば、約40億ドルを5月末までに支払う方針を示した。写真はウクライナ西部のボイラーで2013年11月撮影(2014年 ロイター/Gleb Garanich)
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