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 東京電力は17日、福島第一原発で汚染水を処理する多核種除去設備「ALPS(アルプス)」の1系統で処理中の水が白く濁る不具合が発生し、処理を止めたと発表した。不具合があったのは3系統のうちA系統。C系統は処理を続けているが、B系統はフィルターの不具合で3月以降停止している。

 東電によると、17日の検査で、A系統の汚染水が濁り、カルシウムの濃度が通常より高くなっていた。カルシウム濃度が高いと放射性物質の除去能力が落ちるという。東電は、カルシウムなどを取り除くフィルターの一部に異常があるとみて原因を調べている。A系統では3月と4月にも水が濁る不具合が起きている。