銘柄分析[3079 ディーブイエックス]
こんにちは、ゆうゆーです。
今回は、先日買戻ししたディーブイエックス(DVx)を分析してみます。
まず、簡単に事業内容を確認しておきます。
DVxは、医療機器の販売会社です。
大きくは、不整脈事業(心臓ペースメーカーやカテーテル等の販売)と、
虚血事業(エキシマレーザー等の販売)に分かれていますが、
医療機器販売という括りではどちらも同じです。
異なるのは、虚血事業の方はDVxが独占販売権を持っていることです。
では、「私の投資方針と投資手法」に従って分析してゆきます。
_____________________________________
ステップ1:『今後安定して成長すると思われる企業』であるか?
A.成長ストーリーは存在するか?
私の大好きな「エリア拡大型」の成長ストーリーを持っています。
販売網を拡大してゆくにつれ、業績もそれに伴って拡大してゆきます。
虚血事業に関しては「新商品導入型」の成長ストーリーも持っています。
このDVxの成長ストーリーというのは凄まじいもので、
創業以来なんと26期連続で増収増益という実績をたたき出しています。
以下は、過去7年間の売上高、営業利益、営業拠点数の推移です。

B.成長ストーリー崩れの三大要因に対し、耐性を持っているか?
1.成長限界に対して
この会社は主に関東圏を中心に営業・販売しており、
その他の地域でのシェア拡大余地は、まだまだ残されています。
不整脈事業に関して言えば、関東でのシェアが37~38%あるのに対し、
全国では17%のシェアに過ぎないことからも明らかです。
もちろん、今後もその営業エリアを全国に拡大してゆく方針であることは、
DVxのIR資料などからも確認できます。
2.景気悪化に対して
不況に強い三要素「低価格品、必需品、消耗品」のうち、
必需品と消耗品がDVxの商品に当てはまります。
また、「必需」と一言で言ってもそのレベルはさまざまですが、
DVxのそれについては、必需のレベルは相当高いです。
景気がどうであれ、心臓の病気にかかってしまう患者さんが減らない以上、
カテーテルやペースメーカーは使われ続けるでしょう。
景気悪化にはかなり強い企業であると言えます。
3.他社との競争激化に対して
「この企業の強みはいったい何なんだろう?」
そんな風に思っている投資家も、おそらく多いものと推測します。
同業他社が多くいる中で、一見これといった強みは無いように感じます。
私が考えるDVxの強みはズバリ、「営業力」です。
同社の株を一単元でも持っていれば、会社が発行した本が送られてきますが、
それを読めば、きっと同社の営業の強さが理解できるはずです。
本当に、営業マンが顧客のことを大切に思っているのが伝わってきます。
「真に顧客の役に立ちたい」そう思っていれば客は決して離れてゆきません。
DVxの社長は、本を通してこのことを株主たちに知ってほしいのだと思います。
「そんな単純なことで他社との差別化は図れない」と主張される方は、
一度、周りの営業マンを見てみてください。
ある家電を買って、使い方が分からず買った家電量販店に電話したとして、
その店の販売員は今すぐにあなたの家に飛んできてくれるでしょうか?
このような、利益という考え方では一見マイナスかと思えるような行動も、
長い目で見れば間違いなくプラスになる行動です。
つい目先の結果に囚われてしまうのは、営業マンも投資家も同じなんですね。
営業という仕事をどこよりも真剣に行う会社、それがDVxだと思います。
こういう社風になっているのはもちろん、社長自身がそうだからです。
他社からすれば、一度DVxに客を取られたら終わりです。
C.もしも成長が失敗に終わった場合のリスクはどの程度か?
自己資本比率は低いですが、それは見かけだけで実際は無借金経営です。
卸売業だけあって利益率が低いのは多少の懸念材料ですが、やむなしです。
キャッシュ・フローは完璧です。
また、26期連続増収増益という実績は、高く評価せざるを得ません。
総合すると、リスクは「低い」と「極めて低い」の間くらいです。
ステップ2:『割安な価格』であるか?
まずは、PERの適正水準を決めます。
過去の実績およびROE水準から、成長率を15%と想定しますので、
仮のPER適正水準は12.0倍~18.0倍となりますが、
リスクが低い~極めて低いことを鑑みて、適正水準を15%増しにします。
従って、この銘柄のPER適正水準は、13.8倍~20.7倍 となります。
現在の、この銘柄のゆうゆー予想PERは13.7倍ですが、
決算月が3月ですので、13.7倍というのは厳密には前期の予想PERであり、
純粋な今期予想PERを想定するなら、この数字よりも低くなるでしょう。
よって、今の株価は割安だと判断できます。
_____________________________________
改めて分析すると、やはり素晴らしい銘柄でした。
21期連続で増益を達成しているヤオコーも同じだと思うのですが、
「顧客を大切にする」という、当たり前で地味だけど重要な仕事を、
これでもかと積み重ねることの大切さを、
この会社の業績が証明してくれているような気がします。
今回は、先日買戻ししたディーブイエックス(DVx)を分析してみます。
まず、簡単に事業内容を確認しておきます。
DVxは、医療機器の販売会社です。
大きくは、不整脈事業(心臓ペースメーカーやカテーテル等の販売)と、
虚血事業(エキシマレーザー等の販売)に分かれていますが、
医療機器販売という括りではどちらも同じです。
異なるのは、虚血事業の方はDVxが独占販売権を持っていることです。
では、「私の投資方針と投資手法」に従って分析してゆきます。
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ステップ1:『今後安定して成長すると思われる企業』であるか?
A.成長ストーリーは存在するか?
私の大好きな「エリア拡大型」の成長ストーリーを持っています。
販売網を拡大してゆくにつれ、業績もそれに伴って拡大してゆきます。
虚血事業に関しては「新商品導入型」の成長ストーリーも持っています。
このDVxの成長ストーリーというのは凄まじいもので、
創業以来なんと26期連続で増収増益という実績をたたき出しています。
以下は、過去7年間の売上高、営業利益、営業拠点数の推移です。
B.成長ストーリー崩れの三大要因に対し、耐性を持っているか?
1.成長限界に対して
この会社は主に関東圏を中心に営業・販売しており、
その他の地域でのシェア拡大余地は、まだまだ残されています。
不整脈事業に関して言えば、関東でのシェアが37~38%あるのに対し、
全国では17%のシェアに過ぎないことからも明らかです。
もちろん、今後もその営業エリアを全国に拡大してゆく方針であることは、
DVxのIR資料などからも確認できます。
2.景気悪化に対して
不況に強い三要素「低価格品、必需品、消耗品」のうち、
必需品と消耗品がDVxの商品に当てはまります。
また、「必需」と一言で言ってもそのレベルはさまざまですが、
DVxのそれについては、必需のレベルは相当高いです。
景気がどうであれ、心臓の病気にかかってしまう患者さんが減らない以上、
カテーテルやペースメーカーは使われ続けるでしょう。
景気悪化にはかなり強い企業であると言えます。
3.他社との競争激化に対して
「この企業の強みはいったい何なんだろう?」
そんな風に思っている投資家も、おそらく多いものと推測します。
同業他社が多くいる中で、一見これといった強みは無いように感じます。
私が考えるDVxの強みはズバリ、「営業力」です。
同社の株を一単元でも持っていれば、会社が発行した本が送られてきますが、
それを読めば、きっと同社の営業の強さが理解できるはずです。
本当に、営業マンが顧客のことを大切に思っているのが伝わってきます。
「真に顧客の役に立ちたい」そう思っていれば客は決して離れてゆきません。
DVxの社長は、本を通してこのことを株主たちに知ってほしいのだと思います。
「そんな単純なことで他社との差別化は図れない」と主張される方は、
一度、周りの営業マンを見てみてください。
ある家電を買って、使い方が分からず買った家電量販店に電話したとして、
その店の販売員は今すぐにあなたの家に飛んできてくれるでしょうか?
このような、利益という考え方では一見マイナスかと思えるような行動も、
長い目で見れば間違いなくプラスになる行動です。
つい目先の結果に囚われてしまうのは、営業マンも投資家も同じなんですね。
営業という仕事をどこよりも真剣に行う会社、それがDVxだと思います。
こういう社風になっているのはもちろん、社長自身がそうだからです。
他社からすれば、一度DVxに客を取られたら終わりです。
C.もしも成長が失敗に終わった場合のリスクはどの程度か?
自己資本比率は低いですが、それは見かけだけで実際は無借金経営です。
卸売業だけあって利益率が低いのは多少の懸念材料ですが、やむなしです。
キャッシュ・フローは完璧です。
また、26期連続増収増益という実績は、高く評価せざるを得ません。
総合すると、リスクは「低い」と「極めて低い」の間くらいです。
ステップ2:『割安な価格』であるか?
まずは、PERの適正水準を決めます。
過去の実績およびROE水準から、成長率を15%と想定しますので、
仮のPER適正水準は12.0倍~18.0倍となりますが、
リスクが低い~極めて低いことを鑑みて、適正水準を15%増しにします。
従って、この銘柄のPER適正水準は、13.8倍~20.7倍 となります。
現在の、この銘柄のゆうゆー予想PERは13.7倍ですが、
決算月が3月ですので、13.7倍というのは厳密には前期の予想PERであり、
純粋な今期予想PERを想定するなら、この数字よりも低くなるでしょう。
よって、今の株価は割安だと判断できます。
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改めて分析すると、やはり素晴らしい銘柄でした。
21期連続で増益を達成しているヤオコーも同じだと思うのですが、
「顧客を大切にする」という、当たり前で地味だけど重要な仕事を、
これでもかと積み重ねることの大切さを、
この会社の業績が証明してくれているような気がします。