しかし、この両国にとって、旅客船「セウォル号」沈没事故はショックだったようだ。「韓国でどうしてあんなことが起こったのか」と当惑するムードが感じられた。それは尊敬する師匠の恥ずかしい部分を見せつけられ、失望した弟子の表情だった。
カザフスタンで行われた討論会で、イゴル・ムサリコフ外務省報道官は「セウォル号の惨事に対し深く哀悼の意を表する。韓国国民の痛みをわが国も共有する」と述べた。温かい慰めの言葉だったが、惨めに感じられた。カザフスタンやウズベキスタンの学界や企業関係者たちはセウォル号沈没事故をよく知っていた。
ウズベキスタン・マクロ経済展望研究所のサティコフ理事長に「韓国の見習いたくない部分は何か」と質問したところ、しばらく考えた後、こう答えた。「韓国には短所もあるが長所も多い。わが国は韓国の長所を見習いたい」
これは「経済的な成功という長所を除けば、見習うことがない国」と言っているようにも感じられる。開発途上国がうらやむ国から「豊かにはなったけど、取るに足らない国」という軽蔑の対象にならないためには、セウォル号の惨事以前とは180度変わらなければならない。韓国が変わらなければ、ナザルバエフ大統領の来年の年頭あいさつに「韓国はこれ以上見習うべきではない国」という言葉が入るかもしれない。