NPO法人「不登校情報センター」への支援依頼の顛末                                 創作同人「むすかりん」 チャレンジキャロット 斯波盤宝 秋本不二緒

 創作同人「むすかりん」は2010年、それぞれの作品が発表の場をNPO法人不登校情報センター(以下センターと略)に求めたことがきっかけで結成されました。
 以下に述べるような経緯があったため、現在はセンターとは無関係にそれぞれの作品の創作、発表をしております。

 チャレンジキャロット
 不登校情報センターの作品展示会「片隅にいる私たちの想造展」への参加募集にこたえ、ペーパービーズ作品を送った。
 当初から作者はその作品の販売を希望しない旨はっきりと伝えておいたにもかかわらず、センターはネットショップ「あゆみ雑貨」に掲載。
 数回にわたる削除の申し入れに対し、理事長の「それでは売らないことにします」との返事をもらう。
 3年目になって作品のほとんどは回収したが、残りの作品については、去る2月8日に松田センター理事長より 「こちらには1点もありません。販売分は計算してから支払います」
と回答あり。
 しかし、約束を破ったことに対する謝罪はなく、ネットショップ上からは作者が直接サーバーに依頼し削除。
 また、センターは作者が自力で開設したHPを、当初センターの制作によるものとネット上で紹介し、作者の抗議を受け削除した。

 斯波盤宝
 不登校情報センターが会報「ひきコミ」に掲載する文章を募集していたため作品を送り、センターからは採用の返事を受け取った。
 しかし企画は作者の知らぬ間に「冊子としての出版、作品展示会やネットショップでの販売」に変更。
 事前に版権契約は結ばず、発行部数や価格設定についての報告もなし。
 もともと販売を希望していなかったこともあり、作者は、実売部数の作者への報告と「この作品の売り上げは不登校情報センターの活動に役立てられます」という文章の掲載を条件に、 売り上げの全額提供を申し出るが、センターからは無回答。報告も掲載もなし。
 しかし約4年後、去る2月7日の問い合わせに対し、松田センター理事長より
「"売り上げはいらない、カンパします"と言われたように思っていました」
「創作展の場で何点かは売れています。何が何点売れたのかの記録確認に手間取るはずです」
との回答を受ける。

 秋本不二緒
 掲載文の募集に応じ「ひきコミ」に研究レポートを投稿。三回に分け連載される予定だったが、1回目の誌面にミスがあったことを理由に、レポートは別刷りとして次号の付録とすることに変更する旨 「ひきコミ」に掲載された。同時に作者(定期購読していない)にも一部送ると理事長は約束した。  一年以上たって待ちかねた作者が理事長に尋ねると「あれは放置した状態です」との返事。
 なぜ約束が果たされなかったことに対する読者や作者への報告や謝罪がなかったのかを尋ねると、理事長の回答は「作ったのは読者の分だけで、作者の分は忘れた」と前回と全く矛盾したものに変化。

 その他、創作支援活動を行っているのが、実は作者と同じ立場の「センター利用者」であるにも関らず、その事実を隠して「センターのスタッフ以外の者には個人情報や著作物を開示しない」という 契約を結んだり、「作品の売り上げが千円以上にならなければ作者取り分は送付しない」という規則についての説明が、販売の前には全くなされないなどの点から、当同人は、 残念ながらセンターの活動は、とうてい信頼に足るものとはいえず、このような団体に関われば、こちらの作者としての見識までもが疑われかねない、と判断しました。
 そこで当同人は去る2月7日より、センターのHP内にある上記の作品、作者に関する情報のうち、現在の状況、作者の心境と違いすぎるもの、 事実と異なるもの、作者の許可を受けていないものについての訂正と削除を要求していましたが、1週間後の現在も一部の情報は削除されておりません。

 当同人は、創作支援というのは収入と短絡させない限りにおいて有意義な活動であると考え、そのような活動を展開するセンターの今後に対して期待を寄せるものですが、
自浄能力に乏しい現在のセンターの支援の下で、今後、失意と人間不信のうちに無為の生活に戻る人たちを出さないために、また、当同人の創作活動に対する皆様の誤解を末然に防がせて頂くために、 この場をお借りしてあえて上記の事実をご紹介することにしました。
 なお、このページの内容については事実誤認がないことを松田理事長に確認頂き、2月8日に次のような回答を頂いております(該当部分を抜粋)。

「不登校情報センターの体制はほぼあなたが感じ、指摘する状況です。
 私からは載せてほしいとも載せてほしくないということもしません。
完全ではないと自覚している者として、ある事実を指しているのでしょうからどちらでもかまわないのです。
 不登校情報センターはいろいろと不十分・不備の多いところです。それは自覚していますが、それでも忙しいのでさしたる役割のないところは省略、というか手が届きません。
あなたが不満足に感じるのはそれに関係しています。精密さを求めそれを追求できる状態ではないと理解してください。
創作活動をする人にその作品を発表する場をつくり、そのあと作品の商品化と実質的に売れる場を求めてきました。
ようやく少し手がかりがつかめる地点に近づいた気がします。不備は承知ですので、あれこれ言われるのはやむをえません。
何もしなければ誰からも何も言われないのですから、言われているうちが華でしょう。」


2014年2月15日更新 inserted by FC2 system