大阪市議会5月定例会の一般質問は14日続開し、共産党の北山良三議員とOSAKAみらい(民主系)の松崎孔議員が質問に立った。橋下徹市長の対応が「不誠実」として北山議員の質問が中断するハプニングが発生。松崎議員は2014年度にほぼ全ての市立中学校で1年生を対象に始まった「全員給食」について「おいしくない」との生徒の声を紹介して改善を求めた。この日の質問戦は市長と議会の“対立”が際立った。
議場で共産議員と話し合う橋下市長=14日午後、大阪市役所 |
北山議員は3月の出直し市長選挙や大阪都構想の是非などについて質問。橋下市長の答弁が“短答”に終始したため「不誠実」として、議長発議によって議事が約1時間40分にわたって中断した。
橋下市長は、議場最前列の共産若手議員による「にらみ」「やじ」に対して「わきまえていない若造」とこき下ろす一幕も。この若手議員は取材に「誰に聞いてもらってもいいやじ。検証してもらっても構わない」と冷静に語った。
一連の騒動に対し、自民議員は「(市長の)答弁はひどい」と共産を援護。一方、橋下市長率いる大阪維新の会議員は「小ばかにするような態度はあったかもしれないが、やじはなかった」と複雑な心境を吐露した。
橋下氏は本会議後、記者団に「(共産若手議員の)度が過ぎていた」としながらも「もう終わったことだ」と取り合わなかった。
片や「全員給食」に言及した松崎議員は、視察した西成区内の中学校で食べた「マーボー豆腐」について「味はしっかりしておいしいと思った」と感想を語ったが、生徒への聞き取りからは「おいしくない」「冷たい」「量が少ない」といった声が上がったと紹介。子どもが不機嫌なまま帰ることがあるという事例も示した。
松崎議員は「何らかの形で工夫して、子どもが喜ぶ給食を目指して」と橋下市長に注文。15年度予算に向け、橋下市長は「温かいおかずは温かく食べられるよう施設整備しようと指示を出している」と改善に意欲を示した。
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