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【東京】渋谷区 保養所として購入の旅館 過去にAV撮影渋谷区が区民保養所として購入した静岡県河津町の旅館が、アダルトビデオの撮影場所として使われていたことが十六日、分かった。区は一月、議会に対し、元の経営者に保養所運営の委託を検討していると説明したが、購入に際しAV撮影の事実を知らされておらず「委託先は現時点では決まっていない」と判断を保留している。 区民から「利用する気にならない」との声も出ているが、区は予定通り今年十月のオープンを目指すという。 旅館は敷地面積約三千三百平方メートル。一九六三年築と一九九五年築の二棟が立ち、客室は合わせて二十六室。温泉プールや小体育館も備える。経営難で三月末に閉鎖された。経営者から相談を受けた町関係者から区に打診があり、購入を決めた。区は本年度予算に土地建物の取得、改修費用で二億二千八百万円を計上した。神奈川県箱根町に次ぎ、二カ所目の保養所となる。 区は今月九日、写真週刊誌からの取材で初めてAV撮影の事実を知った。十二日に元経営者に電話で聞き取りをし「撮影が行われたことがある」との回答を得た。この問題を調査している堀切稔人区議によると二〇〇六年から昨年までの少なくとも十一作品にこの旅館が出てくるという。 二歳の長女がいる団体職員の女性(34)は「気持ち悪くて子どもを連れて行きたいとは思わない」と話す。しかし、菅原幸信経理課長は「過去の使われ方と、今後、区の施設になることには関係がない。区民が快適に利用できる施設にしていく」と方針の変更はないという。 (小形佳奈) PR情報
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