JR九州の社長が5年ぶりに交代する。昨年10月に九州一周の豪華寝台列車「ななつ星」を走らせた立役者の唐池恒二社長(61)が表舞台から退く。「長期政権」が目立つ同社にあって、5年の在任期間は短い。経営の多角化で頭角を現した自身とは対照的な技術畑の同期を後継指名したことにも、社内から驚きの声があがった。「異例」にも見えるトップ交代の背景を探った。

 後を継ぐ青柳俊彦専務(60)は、国鉄民営化でJR九州が発足した1987年以降、5代目の社長になる。初代社長の石井幸孝氏の在任期間は10年、3代目の石原進氏(現会長)も7年。これに比べて、唐池氏の5年は2代目の田中浩二氏と並んで最も短い。