岡本智
2014年5月17日19時49分
故郷や応援したい自治体に寄付できる「ふるさと納税」が、逆に、税収増を度外視した過疎地の自治体で思わぬ効果を生んでいる。損得抜きで地域のアピールに徹したことで耕作放棄地が再生したり、都市部からの移住者が増えたり。「お金に換えられぬ価値」と自治体も喜んでいる。
東京から新幹線と特急を乗り継いで4時間。長野県の南端にあり、南アルプスと中央アルプスに挟まれた阿南町は予算規模が年40億円ほどの過疎の町だ。
昨年から、1万円のふるさと納税につき、町内産のブレンド米20キロをプレゼントする試みを始めたところ、納税額はたちまち1億4千万円に。東京など首都圏からの納税が半分を占め、「対応にてんてこ舞い」(勝野一成町長)という。ところが、納税分はコメの買い取りと送料に消え収支はトントン。それでは意味がないのでは――。
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