集団的自衛権:容認指示「基地の街、前線に押し出された」
毎日新聞 2014年05月15日 23時04分
他国を守るために武力を使う集団的自衛権の行使容認へ向け、安倍政権が一歩を踏み出した。近畿地方で初の米軍基地となる高性能レーダー「Xバンドレーダー」の建設予定地、京都府京丹後市の周辺住民でつくる「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭事務局長は「(地元が)ますます前線に押し出されたように感じる。弾道ミサイルなどに備えるレーダー基地は、集団的自衛権の行使に不可欠な施設。今回の方針によって、地元が軍事的脅威にさらされることが現実味を増した。安倍政権に、怒りというより恐ろしさを感じる」と危機感をにじませた。【藤田文亮】