2014年2月に開催された「ローソンパナソニック前店」オープンイベントの様子

　ローソンは2014年5月15日、スポーツクラブのルネサンスと「健康に関する業務提携」を締結した。ローソンが持つ全国1万2000店の拠点と、ルネサンスの40万人の個人会員、約1200の企業・自治体とのネットワークを連携させ、「健康管理サービス」などの取り組みを加速させる。

　ローソンは、2013年10月に「マチの健康ステーション」というスローガンを宣言し、健康分野への積極進出を計画している。その一つとして現在、ローソンの「Ponta会員」などへ向けて、日々の健康を支援するソフトウエア・アプリケーション（以下、アプリ）を活用した「健康管理サービス」を開発中である。

　同サービスは、健康リスク判定・食事内容・運動などのデータを日々アプリに記録することで、各自の健康状態に応じた食事や運動などの生活改善アドバイス提案を受けられるシステム。2012年にミナケアやタニタなどの企業と協力して開発に着手し、ローソン社員で実験しながらシステム構築を進めてきた。

　今回の業務提携によって、ルネサンスのノウハウを融合しトレーニングなど運動のコンテンツを強化する。2014年秋以降にはルネサンスの法人会員である健康保険組合や自治体をはじめ、全国の企業や地域にも同サービスを提案していく。さらに、国や自治体が進めている「ヘルスケアポイント」にもこのシステムの活用を提案していく予定だという。

　この他、今回の提携によって、介護分野の連携拠点構築も目指す。ルネサンスの介護フィットネス施設にローソンの健康商品の出張販売や専用棚による販売を検討する。

　また、スポーツイベントなど両社のさまざまな「健康イベント」の相互連携（申し込み案内）を実施したり、新しいイベントを開催したりする考えだ。

（日経デジタルヘルス　小谷卓也）

[日経テクノロジーオンライン 2014年５月16日掲載]