5・15平和行進:基地反対など訴え 沖縄本島で始まる
毎日新聞 2014年05月16日 11時07分(最終更新 05月16日 14時11分)
1972年5月15日の沖縄本土復帰を記念して、平和を願いながら歩く「5.15平和行進」(実行委員会主催)が16日、沖縄本島で始まった。日米両政府が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古の海岸で出発集会があり、基地反対を訴えるとともに安倍晋三首相の集団的自衛権行使容認指示を非難した。
37回目となる今年は、昨年末に沖縄県の仲井真弘多知事が移設に向け埋め立てを承認した辺野古を出発地とした。集会には約1100人(実行委発表)が参加。地元選出の玉城義和県議が「全国の0.6%の面積の沖縄に米軍専用施設の74%が集中している。全国的な闘いにしなければ沖縄の課題は解決しない」と訴えた。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は、復帰42年となる15日に安倍首相が指示した集団的自衛権行使容認を批判し「戦争への道は許さないという決意を沖縄から発信していこう」と呼び掛けた。参加者は「辺野古の新基地建設を止めるぞ」などとシュプレヒコールを上げて歩き出した。
18日まで沖縄本島の3コースに分かれ行進。最終日に宜野湾市である数千人規模の県民大会に集まる。【佐藤敬一】