国連集団安全保障:石破氏が将来的に参加検討の可能性
毎日新聞 2014年05月17日 11時33分(最終更新 05月17日 11時38分)
自民党の石破茂幹事長は17日午前の読売テレビ番組で、武力行使を伴う国連による集団安全保障について「国連軍や多国籍軍ができたときに日本だけは参加しないというのは、何年かたって国民の意識が変わった時に変わるかもしれない」と述べた。安倍晋三首相は否定的な考えを示しているが、石破氏は将来的に参加を検討する可能性に言及した。
石破氏は、国連の集団安全保障に関し「安倍内閣としてはやらない」と説明したうえで、「その次にどうなるかは次の政権が何を訴えるかだ」との考えを示した。また、集団的自衛権を行使する対象国について「最初から米国としかやらないと断言することはかえって良くない」とも述べ、米国に限定しない考えも示した。
国連の集団安全保障をめぐって首相は、自身の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告書提出を受けた15日の記者会見で「湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加することはこれからも決してない」と述べている。【高橋恵子】