総務省が16日に発表した2013年の家計調査の「貯蓄・負債編」によると、1世帯が持つ貯金や株式などの金融資産額の平均値は12年比4.9%増の1739万円だった。比較可能な02年以降で最高となった。これまでの最高は05年の1728万円で、8年ぶりに更新した。内訳をみると有価証券が12年より24%多い240万円と大きく増え、昨年の株高で株式の時価などが高まった。
調査は2人以上の世帯が対象。銀行の普通預金などの「通貨性預貯金」は356万円で6.0%増だった。定期預金などの「定期性預貯金」は724万円で12年と同額だった。
1世帯あたりの負債額は499万円で12年比で6.4%増えた。金融資産額の増加を受けて「住宅を購入する人が多く、住宅ローンが増えたため」(同省)としている。負債額を世帯主の年代別にみると、最も多かったのが30~39歳で1011万円だった。