鈴木剛志
2014年5月17日09時02分
16日午前6時ごろ、沖縄県糸満市の沖合約300メートルの海上に漁船が漂流しているのを、通行人が見つけた。那覇海上保安部が引き揚げて船体番号を確認したところ、石巻市泊浜の松川一雄さん(74)所有の「松一丸」であることが分かった。東日本大震災の津波で流されていたという。
塩釜市の第2管区海上保安本部によると、長さ約6メートルの船体には藻がびっしりと付着するなど、長い間漂流していた形跡があった。
松川さんは、松一丸をアワビやウニの漁で10年ほど使っていた。震災では港から仲間の舟が50隻ほど流されたが、見つかったのは松一丸だけだという。「本当に奇跡的。感慨深いです」と喜ぶ。
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