2014.5.17 05:04(3/4ページ)

【ヒューマン】木梨憲武、コントも野猿も矢島美容室も「アート」

8回目の個展を開催する木梨憲武。「(初日の)20日には燃え尽きていると思う」と開催に向けて情熱を燃やしている=東京・麻布十番

8回目の個展を開催する木梨憲武。「(初日の)20日には燃え尽きていると思う」と開催に向けて情熱を燃やしている=東京・麻布十番【拡大】

 絵画作品は大胆な色使いながら、繊細に描かれている。「基本は明るく、深く考えなくていい作品。自由で昨日あったことを形とした絵日記みたいなもの」と、木梨自身を表現した“分身”ともいえる。 

 個展のプロデューサーは、実は妻で女優の安田成美(47)が毎回務めている。「成美さんの役割は重要。方向性に迷ったときは的確なアドバイスをくれるし、絵を描き上げたときに最初に見てもらうことも多いですから」。

 18歳の長男を筆頭に2男1女の父。3人の子供たちも絵心があるようで、「家に絵の具があるので、3人ともそれぞれ違う形で絵をよく描いてますよ」と明かす。「今回はどさくさで、子供たちの作品も忍ばせておこうと思う。成美さんのもね」とニッコリ。よき夫、よき父の素顔をのぞかせた。

 木梨にとって安田とともに欠かせない存在は、何と言っても相方の石橋貴明(52)だ。「『オレは昔、板橋区で絵の賞をもらったことがあったのに、憲武に取られた』と(石橋が)言っていましたよ」と笑いながら、「肝心な感想を聞いたことはない。でも個展は見に来てくれるでしょうね」。

 石橋との「とんねるず」として長い間やっていないコントについても「アートと同じ。場所とタイミングが合えば、ぜひやってみたい」とキッパリ。「アートもテレビも表現する気持ちは一緒。(音楽ユニットの)野猿や矢島美容室などパターンが違う表現の楽しみがある。アートもその流れのひとつなんですよ」。そのまなざしは真剣そのものだった。

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