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【大相撲】

白鵬仁王立ち6連勝

2014年5月17日 紙面から

白鵬(右)が寄り切りで安美錦を下す=両国国技館

写真

◇夏場所<6日目>

(16日・両国国技館)

 白鵬(29)=宮城野=は安美錦を退け無傷の6連勝で単独トップを守った。日馬富士が豊ノ島に敗れる波乱があり、早くも2敗に後退した。金星配給は10個目で、豊ノ島は3個目の獲得。鶴竜は旭天鵬を、稀勢の里は栃煌山を下して、ともに1敗を堅守。遠藤(23)=追手風=は琴奨菊に敗れて2敗目。東京場所前半戦の平日では、17年ぶりに満員御礼が出た。

 新横綱の鶴竜が4日目に金星配給。そして、白鵬の目の前で日馬富士も豊ノ島に押し出され金星配給。2001年初場所以来、13年ぶりの3横綱となったが、やはり中心は29度目の優勝を狙う白鵬のようだ。

 36度目の対戦となる安美錦に立ち合いでもろ差しを許した。だが、それも一瞬。すぐに右を巻き替えて寄り切った。「きのう、きょう対戦してるわけじゃない。何十回もやってますからね」。日馬富士が金星配給した影響を聞かれても「結びに鶴竜関がいるし」。今場所も金星配給なしなら8場所連続で、年6場所制となった58年以降で、大鵬の9場所に次ぐ記録となる。

 「(3横綱となり)言い方は悪いけど楽になった。伸び伸びできる。違った考え方を与えてくれた。余裕を持った、そんな感じ」と場所前に話していた通りの展開だ。

 記録へのこだわりは強い。横綱ともなれば白星の内容にこだわっているか? と質問をぶつけられると「そういうとこにいっているような、いってないような…」と苦笑い。内容も大事ではあるが、それ以上に「これまでも(多くの記録を)残してきたけど、最後はそういうものしか残らないからね」。気持ちは楽に持ちながら、歩んできた証しとして貪欲に狙えるものは狙っていく。

 白鵬の初金星獲得は入幕わずか4場所目の19歳のとき、横綱朝青龍からだった。自分のことながら、「怪物だよね。受けている。攻めてないんですよね」と当時を振り返る。生涯で金星が1つしかないまま横綱に昇進した怪物は、今やもっと恐ろしい存在になった。(岸本隆) 

 

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