建造物
国宝 阿弥陀堂(本堂)
宝暦10年(1760)再建。東西42メートル、南北45メートル、高さ25メートル。中央に阿弥陀如来の木像、左右にインド・中国・日本の念仏の祖師七師と聖徳太子の影像が安置されています。
国宝 御影堂
寛永13年(1636)建立。東西48メートル、南北62メートル、高さ29メートル。中央に親鸞聖人の木像、左右に本願寺歴代門主の御影を安置し、重要な行事は、この御堂で行われます。
国宝 唐門
桃山時代の豪華な装飾彫刻を充満した檜皮葺き(ひわだぶき)・唐破風(からはふ)の四脚門(しきゃくもん)で、伏見城の遺構。彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから"日暮らし門"とも呼ばれています。
国宝 対面所(鴻の間)
203畳敷きの大広間。上下段の境の欄間(らんま)に雲中飛鴻の彫刻があるので鴻の間ともいいます。上段の床には張良が四賢人を率いて恵帝に謁する図が逆遠近法で描かれています。この障壁画は狩野派の渡辺了慶筆。華麗で重厚な趣が深い間です。
国宝 白書院
対面所の北裏にある賓客(ひんきゃく)を迎える正式の書院。一の間、二の間、三の間からなります。一の間は紫明の間ともいわれる最重要の間で、上下段に分 かれ、壁面や襖等には中国古代の帝王堯舜(ぎょうしゅん)に関する故事が描かれています。また、三の間は華麗な孔雀を描き、孔雀の間ともいわれています。 畳を取り除くと能が演ぜられるよう工夫されています。
国宝 黒書院
黒書院は粗木を用いた私的な室で、歴代ご門主が寺務をとられた所。一の間(門主室)二の間を中心に、茶室、鎖の間、広敷などがあります。幾何学絞様(きか がくもんよう)の欄間や、狩野探幽筆の襖・貼附の墨絵等は清楚な趣きを漂わせ、一の間の床・違棚の配置、釘隠の意匠にも特殊な考慮がなされています。江戸 初期の数奇屋(すきや)風代表的書院。
重文 経蔵
経蔵に納められている『大蔵経(一切経)』は天海僧正の開版されたもので、寛永12(1635)年、江戸の寛永寺で発起し、12ヵ年をかけて完成しまし た。天海版または寛永版とも称されます。幕府の要請と本願寺第13代良如宗主の希望により慶安元(1648)年9月に銀27貫目で購入しました。