以前このブログでも紹介した
精神医療の真実 聞かせてください、あなたの体験
こちらのブログを運営しているかこさんの著書。(著者名は「嶋田和子」名である)
タイトル通り子供達の身を危惧した文章に溢れている。
偉大な人というのは何より子供の身を案じるものである。
奇跡の偉人エドガー・ケイシーが「病気の人を助けたい。特に子供たちを」と言ったように。
そして、偉大な指導者というのは次世代を担う子供達へのヘ育を決して怠らない。
不登校や思春期特有の不安定さから精神科にかかり薬漬けにされた子供達の話。
インタビューに応じた精神科医の無責任さ、ただの心の状態を次々病気にしてしまう現代の精神医療の判断というのは怒りすらこみ上げてくる。
例えば2013年5月にアメリカで出版された最新版「DSM-5」によれば
子どもや配偶者などを亡くした後の気分の落ち込みさえ、それが2週間続けば「うつ病」と診断されることになったのだ
私の親戚の知り合いという直接は知らない人の話であるが、彼女はご主人を亡くしても1週間後にはケロッとして旅行を楽しんでいたという。
彼女の信仰する宗教では、死んだら神様の元に行って幸福に暮らせるから死は悲しむものではないという考えらしい。
死をどこまで悲しむかというのは個々の生死観の違いが大きいだろうが、2週間で立ち直るというのは簡単にできるものではない。
大切な人を失った悲しみや子供のかんしゃくもすべて病名が付けられ、病気と診断され薬を飲まされる。
恐ろしいが、これが現状である。
薬を飲んだことにより異常が現れたのなら、薬をやめればいいのではないかと考えるものだが、医者の「症状が進んだからこうなった」という判断からさらに薬が増えることになる。
親は素直に飲ませる。
そもそも向精神薬というのは簡単に止めてしまえるものではない。
突然止めると脳内に混乱をきたしさまざまな症状が出てくる。
減薬することもドーパミン過剰な状態となり妄想や幻覚が出現し、本人も家族も相当の覚悟を決めて取り組まなければならない長い道のりである。
統合失調症のように一生薬を飲み続けなければならない患者というのは医者にとっていい飯の種であり、特に今のように学校が精神科との橋渡しをするような早期介入が行われる現状では、患者は長い期間金を運んでくれるカモとなる。
今時々、子供がアスペと診断された親のブログを読んでいるのだが、アスペだからこういう部分があるとか、こういうところがアスペなんだとかこんなに大変なんですとか、親のほうが積極的に子供を病気にしているふしがある。(もちろんコンサータを飲ませている)
統合失調症やうつ病と診断された子供も同じようなものだろう。
精神科への敷居が低くなったというのは大きい。
この本が多くの親に読まれることを願う。
2014年03月26日
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