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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.05
14
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Category : 未分類
 「降伏四周年・マ元帥声明」が昭和24年の朝日新聞に載っている。

「中共との貿易は空論に近い」と言っていたりするが、その内容は大したものではない。松笠元帥は単なる共産主義批判に終始している。だが、当時から日本は大陸の相当の部分を支配している新中国(建国前だけどね)との貿易を強く要望していた。

 実際に、新中国との交易の必要性は首相クラスからも主張されていた。勢いもなく押される一方の国府とだけ交易では、いずれは大陸から閉めだされることは明らかである。後に首相となる吉田首相は、本気か、米国への言い訳かはともかく「新中国を倒すため、交易で自由主義の毒を植えろ」と主張していた。さらに鳩山首相以降となると、新中国との共存を前提とした交易を求めるようになっている。

 マッカーサーにしても、本国の政治情勢から、日本の要望に釘をさしたものだろう。本国での赤狩りがあるので、新中国との関係を改善することは許せないといったものか。朝鮮戦争の前年であり、リアルでは新中国は敵ではないし、国府もまずは見捨てられていた時期である。あんまりダメダメな感じはしない。

 それよりも、声明中にあるキリスト教云々の部分に、アジア政策で失敗する病理を感じるものだ。見出しに「アジアにキリスト教の理想」とあり本文中でも「キリスト教の理想がアジアに進出する機会を誂えた。占領軍の文化の新運に対するこの上なく大きな功績」と誇っている。

 おそらく、その頭でキリスト教徒の李承晩を落下傘大統領として韓国の頭に据えたのだろう。アメリカが据えたわけでもないが、援助した南ベトナムのゴ・ディン・ジエムも同じである。どちらも、まあ汚職はスゴイわ内ゲバが酷いわ人民を弾圧するわでロクなものでもなかった。彼らがそれを可能にしたのは、当時の米国の「キリスト教の進出」といった発想なのだろう。

 まあ、朝鮮(当時)の米軍占領地域では、臨政の代表をそのまま大統領に据えとけば、南北分裂や、朝鮮戦争までの内戦にもならなかったのではないかね。当時から北朝鮮はアレだったけど、李承晩時代の韓国は中南米のバナナ共和国での独裁政権と全く同じで、北に輪をかけてアレだった。韓国がマトモになりだすのは、朝鮮戦争のあとで土地改革やって、さらにその後、余りもアレな李承晩を追い出して、自分たちで大統領を選ばせた後だからね。


※ 「降伏四周年・マ元帥声明」『朝日新聞』(朝日新聞,1949.9.2)p.1
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統一教会もキリスト教の一派

米国が「反共であればOK!」と言って、統一教会のようなカルトとも手を結んだのは、表向きキリスト教を標榜していたからでしょうか?(;^ω^)