アナタの上司はどのタイプ? それがわかったら、対角線上のタイプを意識して付き合うと、良好な関係性が築けるかも 『コクヨのコミュニケーション仕事術』(総合法令出版)より
職場環境が変わるこの時期。「新しい上司と、どうもしっくりこない」…と悩んでいる人もいるのでは?
そんなアナタにご紹介したいのが、「上司の性格別対処法」。この何やらご利益がありそうなメソッドを編み出したのは、『コクヨのコミュニケーション仕事術』(総合法令出版)著者の下地寛也さん。コクヨが提案する研修プログラム「スキルパーク」のシニアトレーナーでもある。
「若手や中堅層の研修現場で話を聞くと、取引先とのコミュニケーションより、上司との関係で困っている人が多いんですよ」と彼は言う。
なるほど、始終顔を突き合わせる相手だけに、事態は深刻だろう。
「まず、知っておいてほしいのは、人生経験が豊富で何でも知っていそうな上司も、みんなコドモだということ(笑)。感情的にもなるし、理不尽なことも言う」
では、どう接するべきなのか? と聞くと、「大切なのは、相手の性格を把握して、それに合わせた付き合い方をすること」だとおっしゃる。
下地さんいわく、上司は改革への意識が強い「リーダー指向」と、組織への貢献を最優先する「フォロワー指向」に大別され、さらにそれぞれ、「右脳」(感情)タイプと左脳(理論)タイプに分類できるという。
これをマトリクスにして考えた時、上司のタイプの対角線上に当たる役割を引き受ければ、うまく付き合えるらしい。たとえば、「右脳リーダー」タイプの上司には「左脳フォロワー」的な接し方をするのが得策ということ。つまりは、補完し合う関係だ。
「『ドラえもん』でいえば、ジャイアンは右脳リーダー、スネ夫は左脳フォロワー、のび太は右脳フォロワー、出木杉は左脳リーダー。ジャイアンとスネ夫、のび太と出木杉は相性がいい組み合せなんです」
おお、わかりやすい!
ちなみに、上司の性格別対処法は以下の通り。
<右脳リーダー上司>
ジャイアンのように前線で突き進む体育会系タイプ。新しいことにチャレンジするのは好きだが、細かい点で欠落も多い。コツコツとした作業が苦手なので、部下になったら細かい段取りや作業を引き受けるつもりで接するとうまくいく。
<左脳リーダー上司>
出来杉のように物事を冷静に考えてチャレンジする反面、常に静かでチーム全体の士気を盛り上げて引っ張るタイプではない。このタイプの部下になったら、明るく振る舞うムードメーカーになろう。他部門へのお願いや調整役を引き受けると喜ばれる。
<右脳フォロワー上司>
のび太のようにマジメで人当たりがよく、まわりにも気を遣うタイプ。新しいことに取り組んだり、企画を考えたりするのは苦手なので、部下としては課題整理やプロジェクト推進といった側面からフォローすると重宝される。
<左脳フォロワー>
スネ夫のようにデータを分析したり、資料を作り込んだりするのは得意だが、推進力や突破力は弱く、社内での浮いてしまうこともあるタイプ。このタイプの部下になったら、「一緒にがんばりましょう」と元気づけ、慎重派の上司の背中を押してあげると頼りにされる。
たしかに、苦手な部分を補ってくれる部下はありがたい存在だろう。一度信頼関係が築ければ、すれ違いによる時間ロスも防げる。
ともあれ、性格別対処法を実践するには、上司の性格をつかむのが先決。毎日観察しているうちに好きになった…、なんてことになれば最高ですね。
(石原たきび)
※この記事は2013年5月に取材・掲載した記事です
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