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米 GMにリコール問題で制裁金35億円5月17日 9時25分
アメリカ最大手の自動車メーカー、GM=ゼネラル・モーターズが死亡事故につながった車の欠陥を知りながらリコールをしなかった問題でアメリカ運輸省は、16日、GMに対し、日本円で35億円余りの制裁金を科すと発表しました。
この問題は、GMが走行中にエンジンが停止してハンドルが動かなくなったり、エアバッグが作動しなくなったりして死亡事故にもつながった欠陥があることを知りながら、ことし2月まで10年以上、リコールをしなかったものです。
この問題で16日、フォックス運輸長官が記者会見し、GMが欠陥を速やかに報告せず法律に違反したと指摘し、GMに対し、3500万ドル(日本円で35億円余り)の制裁金を科すと発表しました。
これは、運輸省が自動車メーカーに一度に科すことができる金額の上限で、GM側も支払いに同意したということです。
フォックス長官は「危険な欠陥を知らされず、死亡事故が起きた。GMが適切に対応していれば悲劇は避けられたかもしれない」と述べ厳しく批判しました。
GMのリコールの遅れを巡っては司法省など他の関係当局や議会でも事実関係の確認が進められているうえ、全米各地で訴訟が相次いでいます。
ことし2月にこの問題が表面化してからGMは、過去に販売した車の品質の再調査を行い、その結果、これまでに1000万台を超えるリコールが行われる事態となっています。
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