フジテレビの放送番組についてチェックする自己検証番組。フジテレビの番組とその内容、テレビ界全体に対する意見、質問に答えます。又、スタジオで有識者に話を聞きます。

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クリティックトーク

クールジャパン戦略におけるテレビの役割


2013年11月02日(土)放送

経済産業省、メディア・コンテンツ課の須賀千鶴さんは、クールビズ戦略を担
当し、日本のコンテンツ輸出を支援している。須賀さんは担当になって初めて、
「日本がコンテンツの超先進国だと分かった。海外からもノウハウを教えてくれと言われる。去年、スペイン政府から講演で呼ばれた」という。
「ここ最近日本の優れたコンテンツがデジタル化によって世界に紹介されたことが大きい。いろんなコンテンツが泉のように湧いて出てくる」と日本のコンテンツの豊富さを指摘する。
「圧倒的にアニメ、マンガが強く。海外からお金を稼げてるのが大きい」
その上で須賀さんは国別に人気のコンテンツをまとめたランキングを見ながら説明した。それは東大の研究室とビックデータを分析して、半年後にどんなコンテンツが人気になるか予想したランキング表だ。
「地域で人気が違う。台湾は他の国と違い、千と千尋の神隠しがランキングで一位に入るなど日本のコンテンツが浸透している」、
アジアの地域における人気にはそれぞれ特徴があった。アニメは世代を超えて広がるので期待できるソフトであり、アニメのキャラ自体が映像として売るだけでなく、ビジネスを生み出すという
「キャラクタークタービジネスは無限の可能性を生み出す」
それは、キャラクターの人気はキャラクターグッズの市場だけに止まらない。
人気になれば、商品に利用できる。歯磨き粉にキャラクターがつくと、キャラ
クターの市場は、歯磨き粉の市場にまで拡大していく事をになるという。
テレビのコンテンツについては、「テレビは受身で入ってくるコンテンツ。特にアジアだと非常に強いメディア。波及効果の大きさは群を抜いている」
成功例としてあげたのが地方のテレビ局の取り組みだ
「テレビ新広島がフランスのテレビ局で番組を作り、視聴率ナンバーワンの番組に育った」
サブカルチャーの専門局の枠を買取り、日本を紹介する番組を創ったのだ。
そこであの、「きゃりーぱみゅぱみゅ」もブレイクしたという。当初、儲からないし、内部の受け止め方も冷ややかだったそう。メディアが育つまでは時間がかかるのだ。
「テレビの日本の市場は大きいのでそこに向かうのは経営上、合理的。しかし
テレビ局は体力のある巨人。率先して海外に出ていけば、中小のコンテンツ企業もあとに続けるので、積極的に出て行くようにお願いしている」
経産省はクールジャパンファンドを作ったり、補助金を155億つけたりして
海外進出を支援する体制を作っている。
「今後、海外に向けてはこの5年が勝負。求められている間にコンテンツを届けることが大切。例えばインドなどボリウッドという映画産業があり、外国のコンテンツがほとんど入らない。そういう風に他の国がなる前にやるべき。今が最後のチャンス」
須賀さんは、日本のコンテンツ支援の旗振り役として今日も走り回っている。
■ゲスト
須賀千鶴(産業省 商務情報政策局メディア・コンテンツ課 総括補佐)
■プロフィール
2003年に東京大学法学部を卒業し、経済産業省に入省。途上国支援、資源外交や気候変動交渉に携わる。2007年に渡米し、ペンシルベニア大学ウォートン校にてMBAを取得(医療経営専攻)。帰国後、同省に戻り、タックスヘイブン税制、移転価格税制などの改正や、日本の立地競争力強化のためのアジア拠点化推進税制を担当。現在は、メディア・コンテンツ課にて、映画・音楽・出版・広告等のコンテンツを通じて、日本の強みを世界に発信するクール・ジャパン戦略の一端を担う。

<経歴>
2003年    東京大学法学部卒業
        経済産業省入省(貿易経済協力局通商金融・経済協力課)
2004年    資源エネルギー庁長官官房総合政策課、省エネルギー対策課、
国際課 係長(気候変動交渉・資源外交担当)
2007年    米国ペンシルバニア大学ウォートン校 経営学修士(MBA)
2009年    貿易経済協力局貿易振興課 課長補佐(国際租税担当)
2011年7月より現職



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