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 沖縄県で16日、恒例の「5・15平和行進」が始まった。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向けた工事が動き出そうとする中、今年は初めて、全3コースともスタートを辺野古に設定した。

 全国の平和団体など約70団体と個人が参加し、宜野湾市まで歩く。福岡市から来た平和団体の前海満広さん(58)は「沖縄に無関心の人も多い。報告会などで世論を喚起したい」と話した。辺野古で暮らす比嘉英憲さん(71)は「工事が始まれば、きれいな自然が破壊され、地域の行事にも影響が出る。そのことをみんなに考えてほしい」と語った。

 政府が進める集団的自衛権の行使についても「戦争への道を踏み出そうとしている」「沖縄から平和を発信しよう」と声が上がった。