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医療用不織布シェアトップのホギメディカルが2014年3月期第3四半期決算を発表した。
売上高264億円(前年比4.8%増)、経常利益72億円(同8.8%増)、純利益45億円(10.9%増)と増収増益となった。増収増益の主な要因は、生産量の増加および生産体制の改善により原価率が改善したため。
ホギメディカルは手術室で使われる全ての医療材料をセット化して販売したり、「オペラマイスター」といって、製品、物流、情報管理システムからなるシステムを販売して、病院経営の効率化に貢献したり、病内感染防止のための手術用のガウンやキャップなどの医療用不織布を販売している。
(図一)連結損益(単位百万円)
売上高等全て横這いだが、営業利益率は25%と非常に高い。これは事業の参入障壁が高いことの表れだ。ROEは7.85%と決して良いとは言えないが、自己資本比率は88.9%で有利子負債は0円なので、ホギメディカルが倒産するということはまずあり得ない。業績が伸びることは望めないが、景気が良くても悪くても安定した収益は見込める。
(図二)BPSとEPS
「オペラマイスター」を中心としてキット全体の販売が増加しており、EPSは年率平均9%で成長している。BPSも着実に増加している。
(図三)キャッシュフロー(単位百万円)
本業の儲けを表す営業CFは毎期60億円程度の黒字。投資にかかる費用も20~30億円程度なので、少ない投資でたくさんお金を稼ぐ優良企業。景気に左右されないので不況のときに仕込みたい銘柄。
(図四)現金及び現金同等物(単位百万円)
毎年安定したフリーCFは着実に現金及び現金同等物を増やし、1.8倍にも増加した。配当性向は30%と妥当な水準だが、ホギメディカルのような安定した収益が見込める企業はもう少し手厚い配当性向でもいいと思うし、積極的な自社株買いがあってもいいと思う。