反原発漫画の風評被害 差別と偏見(11)
「美味しんぼ」次号より休載へ
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美味しんぼ問題で編集部「批判受け止める」と見解 次号から休載へ 東京電力福島第1原発事故による健康影響の描写が議論を呼んだ漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の最新号が、「批判を真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直す」とする編集部の見解を掲載していることが16日、分かった。
福島県の自治体や有識者の賛否両論を載せた特集も組んだ。19日発売の最新号では「編集部の見解」を表明し、残留放射性物質や低線量被ばくの影響についてあらためて問題提起するために作品を掲載したと説明した。
さらに放射線の専門家や地元自治体などから寄せられた「事実と異なる」との批判や、「事実を大切にし、きちんとした視点の企画」と支持する識者の意見などを、特集記事として10ページにわたって載せた。
「美味しんぼ」は次号からしばらく休載するとしたが、編集部によると休載は以前から決まっていたという。
http://www.sanspo.com/geino/news/
20140516/sot14051620000006-n1.html
騒ぐだけ騒いで結局は休載へ、最初からの出版社の狙いどうりだったのではないか?しかし、漫画本は売れたかも知れないが、小学館は大きなダメージを受けたと思う。そして同時に反原発派のこれまでの主張が専門家によって完全に否定され、これまでの主張が科学的な根拠に基づかないいい加減なものであることが広く伝わった。
>編集部によると休載は以前から決まっていたという。
これは嘘でしょう。もし、本当に決まっていたならばもっと早い段階で公表してもおかしくはなかった。こんな負け惜しみを言わずに素直に福島県民並びに良識ある日本国民に詫びれば良かった。
しかし、そのように真摯に受け止めることが出来ないのが、この編集部の体質なのかも知れません。実はもうこのスピリッツの編集部は出版社としてはやってはいけないことをしていました。
それは発売前に福島県に対して漫画のゲラ原稿を送付して来た事です。これは原作者の雁屋哲の了解を得て行なわれたとは考え難い。発売前にゲラ原稿が届けられていたという事実は認めないかも知れませんが、実は福島県庁の関係者からかなり広まっていた。
どのような意図があったのかまではよく分からない。しかし、事前に送付されていたことを考えれば、今回の休載は既に早い段階から決まっていたと考えられます。小学館は最終的には福島県が訴訟などの手段に踏み切ることを恐れていたのだと思う。
それを回避する為には裏では従順な姿勢を見せる必要もあると考えていたとも推測される。大きくなってしまった今回の漫画における虚偽のもたらした深刻な事態を収めるのには休載以外には手が残されてはいなかったと言うことにもなります。
今回小学館は最初から勝ち目はなかった。言論・表現の自由を楯にすればするほど事実の検証が求められる。福島県や福島の自治体の多くが放射線の専門知識を有する科学者とアドバイザー契約を結び、それらの意見を聞きながら住民への正しい知識の啓蒙を続けてきた。
よって、いくら素人が原発の危険性を論じてもその嘘はたちどころに論破されてしまう。鼻血や倦怠感はその人の個人差であり、それを持って福島が人の住めない場所になったなどと言いふらすことは、人権侵害であり許されない行為と判断されるのは明らかだった。
「批判を真摯に受け止め」という文章を書くならば、本来それで休載にしたと正直に認めれば良いのに、「休載は前から決まっていた」では本当に批判を真摯に受け止めたとは思えない。つまり言い訳にしか聞こえない。
>表現のあり方について今一度見直す」
この一文だけは評価したい。表現の自由は民主主義社会においては最も大切なものではあるが、今回はこの表現のあり方に問題があると暗に認めたことになります。ただ、もっと具体性を伴う文章にすべきだった。
批判を受けるような誤解を生む表現だから見直すのか?
或いは事実を無視した虚偽の表現であったと判断したからなのか?
この点については更なる検証が本来は行なわれなければならなかった。そしてそれを自ら公表すべきであった。少なくともそれが公共性の強い出版社としての使命でなければならない。
今回の鼻血騒動で唯一専門家と称する人が擁護していた。それは岡山大の津田敏秀教授(疫学、環境医学)で「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と擁護した発言を行なっていた。
対して鼻血に関してはこんな調査も報じられています。
一つの調査結果であり、これで因果関係を云々するつもりはありません。ただ、鼻血というよりは子供の甲状腺癌についてはチェルノブイリ原発事故後に多発したと言われており、それは原発事故と深く係わっていると、その因果関係が唯一指摘されてきた。
よって「福島の子供達は癌に侵される」と盛んに反原発派は煽ってきた。しかし、福島の子供達と青森、長崎、山梨の子供達を調べた結果、その異常を示す値は変わりがなかった。
チェリノブイリでは事故後4年から5年で甲状腺癌が多発したと報道されています。その為にそれを防ぐためにヨウ素剤なども配布されていたが、福島の場合それは使われなかった。もう3年が過ぎ4年目に入ったが、もしチェルノブイリが再現されるなら、これから福島の子供達に癌が急増することになります。
反原発派の言って来た脅しが事実なら大変悲惨な結果を招くことになる。それこそ雁屋が言ったように発狂する事態となるかも知れない。それは彼らの主張が正しいならば、その兆候はもう始まっていなければならない。
今のところ、そのような事態が起きているとの報道は地元福島では一切聞いたことがない。確かにこれまで言われていた100万人に1人か2人という説よりは多い人に異常は認められた。1万に1人、あっても3人に異常が認められた。しかし、専門家や医師は「放射線の影響とは考え難い」と発表しています。
そもそもこれまで殆ど調査がなかった現実をみれば、これまでの説自体に信憑性があるのかとの疑問もある。現在子供に対する調査が行なわれています。その結果は順次公表されることになりますが、来年になれば明らかになります。
福島で子育てをしているお母さんなどは確かに心配している。しかし、専門家の意見を聞いてそれを信じて暮らしています。来年になっても同じ結果しか出ないと私は確信しています。多発する事態となれば反原発派の言ってきたことが正しかったとなります。
そうならないことを信じている。甲状腺癌は生命に係わるものとは違います。処置を行なえばそれで済みます。心配は要りませんが安心するにはまだ早いのも事実です。
結論はやがてそう遠くない時期にやってきます。その結果によっては反原発派はそう崩れとなって壊滅することになるでしょう。人々の不安に付け込んで動揺させるようなことが今後起きないことを願ってやみません。
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