空軍基地の滑走路に亀裂、離着陸中止

 韓国空軍醴泉飛行場(慶尚北道)の滑走路に亀裂が発生し、今月12日から航空機の離着陸が全面的に中止されていることが分かった。この飛行場は昨年5月から20億ウォン(現在のレートで約2億円)を投じて補修工事を行っていた。

 15日に韓国空軍が明らかにしたところによると、醴泉飛行場の滑走路約500メートルと、航空機を滑走路まで移動させる誘導路の区間に、亀裂や膨らみが発生した。亀裂ができると、離着陸の際に航空機のタイヤが破損する恐れがある上、航空機の方向がずれて大きな衝突事故も発生しかねない。

 韓国国防部(省に相当)の施設本部は、来月の完成を目標として、昨年5月から20億ウォンの予算を投じて醴泉飛行場の滑走路と誘導路の改善工事を行ってきた。工事を行った業者は、醴泉部隊の作戦遂行に支障が出ないよう、平日は部隊に滑走路を利用させ、週末にのみ工事を進める特許工法を使用したという。

 国防部の関係者は「冬場に凍った地面が春になって緩み、工事区間に亀裂が生じた可能性がある」と語った。国防部は現在、業者の手抜き工事かどうかを調査中だ。醴泉飛行場の部隊は、高等練習機TA50を運用している。戦闘機パイロットの養成を担当し、亀裂発見後は地上教育のみを実施しているという。国防部の関係者は「滑走路は来月まで、誘導路は8月までに再度施工する予定」と語った。

チョン・ヒョンソク記者
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