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中越緊張2週間 両国とも船増やす5月17日 5時51分
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領有権問題を巡って中国とベトナムの当局の船が南シナ海でにらみ合いを始めてから17日で2週間となりましたが、双方とも現場海域に展開する船の数を増やしており、事態が収束する見通しは立っていません。
中国とベトナムが領有権を巡って争う南シナ海の西沙諸島(英語名パラセル諸島)の周辺海域では、中国の国有石油会社が掘削作業を始めようとしたことをきっかけに、今月3日から双方の当局の船がにらみ合いを続けています。
ベトナムの国営メディアによりますと、周辺海域に展開する船は中国側が当初は80隻余りだったのが、現在は100隻ほどに増え、ベトナム側も20隻余りの当局の船におよそ30隻の民間の漁船が加わっているということです。
ここ数日は双方の船が衝突する回数は減っているということですが、石油の掘削装置に近づこうとするベトナムの船に対し、中国の船が至近距離に接近してその進路を阻む状況が続いています。
双方とも先に船を撤収させることは無いとしており、2週間がすぎても事態が収束する見通しは立っていません。
一方、ベトナム国内では今週、中国に抗議する大規模なデモが相次ぎ、暴徒化した一部のデモ隊の襲撃でこれまでに中国人2人の死亡が確認されています。
16日も北部タインホア省の工業団地で数千人規模のデモがあったと伝えられているほか、今週末にはベトナム全土での大規模なデモがインターネット上で呼びかけられています。
反中デモによる被害が日系企業にも及ぶなか、ベトナム政府がどこまでデモを容認するのか対応が注目されます。
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