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トップページ >  お知らせ >  くらし・住まい・環境・清掃 >  板橋区ホタル生態環境館のあり方検討結果について

公開日:平成26年5月14日
最終更新日:平成26年5月14日

板橋区ホタル生態環境館のあり方検討結果について、平成26年5月14日(水)「区民環境委員会」にて、報告しました。 

 

(概要)

 平生25年1月に策定された「いたばし未来創造プラン」の「経営革新」編では、「経営選択の視点」の考えに基づいて改革を進めることとし、ホタル生態環境館については、「行政評価結果を踏まえ、施設の老朽化と、ホタル飼育技術の継承の難しさから、廃止も含めた施設のあり方について検討します。」とした。このことから、ホタル生態環境館のあり方について検討を行い、その結果をまとめた。

1 ホタル生態環境館あり方検討会構成員

  資源環境部にあり方検討会を設置し、検討を行った。

  (構成員)経営改革推進課長、経営改革推進担当係長(経営改革グループ)、資源環境部長、環境課長、管理係長

  平成26年4月9日より庁議の審議テーマとなったため、第3回検討会よりメンバー拡大

  政策経営部長、総務部長、総務課長、人事課長

2 検討経過

   平成25年5月・6月 担当者との打合せ 

   平成25年8月   第1回検討会

        〃     足立区のホタル飼育施設の調査・視察

          〃     渋谷区のホタル飼育施設の調査・視察

            〃     東京都夢の島熱帯植物館の調査・視察

      平成25年10月  足立区のホタル飼育施設の調査・視察

      平成25年11月  第2回検討会・担当者との打合せ

      平成25年12月  ホタル等生息調査実施検討

      平成26月1月    日本ホタルの会関係者からのヒアリング・ホタル等生息調査実施

      平成26年4月    第3回検討会     その他、適宜、情報交換等を行った

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3  ホタル生態環境館の現状                 

   ⑴ 入館者数*について

   入館者数は、平成5年度から9年度は1万5千人から1万7千人の間で推移していた。平成10年度か

       ら増加に転じたが、最近はほぼ横ばいで、年間3万人程度の来館者がある。*夜間特別公開及び一

       般見学等の合計

 ⑵ 夜間特別公開時のホタル生息数(羽化数)*について  

     夜間特別公開時のホタル生息数(羽化数)は、ホタル生態環境館(当初はホタル飼育施設)が開

      設した平成5年度に66,346匹でスタートし、平成7年度には 20万匹に迫る勢いだったが、最近は

      年間約2万匹前後で推移している。なお、平成26年1月27日の生息調査**では、ホタル の幼虫が

      推定23匹しか生息していないことが明らかになった。

   *担当職員からの報告による**ホタル等生息調査結果による。

 ⑶ 施設運営経費について

     総事業費(人件費を含む)は、空調工事を施行した平成21年度を除くと、全体としては減少傾

       向にあり、平成25年度は37,615千円となった。

          平成26年度当初予算額は、37,532千円であり、生息調査*におけるホタル推計数の23匹が成虫

       になったと仮定すると、1匹当たりの経費は1,631,826円となる。

   *ホタル等生息調査結果による。

4 検討内容

    「施設・運営面」・「ホタル等生息調査の結果」・「アンケート調査結果」・「社会状況等の変

  化」の面から検討を行った。

5 検討結果・評価

      施設の老朽化や技術継承の困難さ等、様々な側面から検討した結果、ホタル生態環境館は、平成

  26年度内に生物等の移動を行い、平成26年度で廃止するものとする。

     [理由]

  [1]現施設の老朽化が進み危険であること。

  [2]現在地での再建築が困難であること。

  [3]ホタル飼育技術の継承者がいないこと。

  [4]施設運営等、引き続き飼育の可能なNPO団体等がいないこと。

  [5]エコポリスセンター等の他施設において、引き続き環境啓発は可能であること。

  [6]ホタルの生息数があまりに少ないこと。

  [7]アンケート調査では、「ホタルを移動し施設を廃止すべき」と回答した方が7割弱を占めている

  こと。

    ホタル生態環境館は、「区民に対し、水と水辺の再生事業の一環として、環境指標昆虫であるホタ

 ルが生息できる環境をつくり、生育過程、成虫の飛翔等の公開を通じ、生き物とのふれあい体験の機

 会の提供や、ホタルを中心とした生態系や生物多様性の大切さを理解してもらうことで、意識啓発を

 行い環境意識の向上を図る。」という役割を担ってきた。一方では、現施設の老朽化が進み危険であ

 ることなど、課題が浮き彫りになった。

  こうした状況において、「ホタルを守る」「ホタルを増やす」から「ホタルも守る」「ホタルも増

 やす」というようなホタルを取り巻く社会状況等の変化を踏まえ、ホタルの人工的な飼育環境におけ

 る環境教育・啓発への取り組みは、費用対効果についての問題やアンケート調査において、「ホタル

 を移動し施設を廃止すべき」と回答した方が7割弱を占めていることなどから、終了するものとす

 る。

  今後は、エコポリスセンターや熱帯環境植物館などにおいて、これまでも実施してきた生物の生態

 系や生物多様性に関する環境教育・啓発を推進していくこととする。

 

  廃止にあたっては、次のように対応を行う。

  今後、ホタル生態環境館に生息しているホタルをはじめ、多くの生物や植物については、平成26

 年度に受け入れ先を探し、移動を行うものとする。

  また、ホタルの特許については、特許技術指導が困難なため、特許の新たな更新行わないものとす

 る。高島平地区の住民の方々には「ホタルの棲むまち」として夜間特別公開の開催等にボランティア

 としてご理解・ご協力をいただき、深く感謝するものである。

  廃止にあたっては、ホタル生態環境館の取組等を紹介する資料コーナーを熱帯環境植物館に設置す

 ることなども検討する。

  なお、今回の生息調査によりホタルの幼虫が推計23匹とされたが、約2万匹の生息数とはあまりに

 も乖離しており、今後も調査は継続していく。

 

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資源環境部 環境課
電話番号:03-3579-2591 FAX番号:03-3579-2589

Eメール:kankyo@city.itabashi.tokyo.jp

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