集団的自衛権 韓国側に理解求める

5月16日 19時48分

外務省の斎木事務次官は、日本を訪れていた韓国のイ・サンドク北東アジア局長と会談し、集団的自衛権の行使を巡って、安倍総理大臣が憲法解釈の変更によって限定的に行使を容認することを視野に検討を進める考えを表明したことなどを説明し、理解を求めました。

日韓両国の懸案について話し合う外務省の局長級の協議に出席するため日本を訪れていた韓国のイ・サンドク北東アジア局長は１６日午前、外務省で斎木事務次官と会談しました。
この中で斎木次官は、集団的自衛権の行使を巡って、安倍総理大臣が１５日の記者会見で、憲法解釈の変更によって限定的に行使を容認することを視野に検討を進める考えを表明したことや、今後、与党内での協議が始まることなどを説明しました。
また、斎木次官は、今後の検討状況についても韓国側に丁寧に説明していく考えを示し、理解を求めました。
外務省は、アメリカや中国、東南アジア各国などに対しても大使館などを通じて同様の説明を行っており、理解を得たいとしています。