死刑囚「毒蝮鬼助(どくまむしきすけ)」は肉欲に血走った眼で住宅街の中を物色していた。
強姦、強姦強盗、住居侵入、強姦殺人、死体遺棄など……。
度重なる凶悪犯罪により、死刑判決が確定。
関東拘置所から他の拘置所に移送されることとなった。
「姦らせろ。一人だけでもいい。どうせ死ぬなら、最後に好きなだけ女を犯してやる」
鬼助は警察官の隙を突き拳銃を奪うと、そのまま逃走した。
閑静な住宅街の中にたたずむ「楠元産婦人科」
今日も看護婦たちは献身的に患者を迎えていた。
初めての検診に落ち着かない学生、二人目の子を楽しみにする母親、等々。
彼女たちは未来への希望を胸に抱きながら「たまたま」その場に居合わせてしまった。
拳銃を手に、突如現れた死刑囚を前にして、彼女たちになす術など無い。
院内に響き渡る泣き声交じりの悲鳴に、鬼助は肉棒を滾らせる。
そして不気味な笑みを浮かべながら、女たちを欲望のままに貪り始めるのであった。