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独裁と悪口と肥満と 岡林  弘志(2014・5.

日米同盟の強化は中国の軍事力増強の当然の帰結
李春根
(2013.10.9)

 

    米・日の国務長官と国防長官が10月3日、日・米同盟を一層格上げすることに合意し宣言文を発表した。これまで日本軍は同盟国の米軍と一緒に戦えなかった軍隊だった。日本軍は戦闘中の米軍に弾薬を運んで支援する程度だった。侵略国だったという原罪のため、米国は日本を戦争のできない国にし、日本の軍事力も自衛だけを担当するように制限したのだ。

    その米国が、これから少なくとも米国が戦うところでは日本軍も一緒に戦闘ができる権利を付与したのだ。日本軍は独自では他国を攻撃できなくても、米国が戦う敵を攻撃できる権利を取得することによって、正常な軍隊に向けて一歩前進した。

    ところが、日本が米国と集団的防衛措置が取れるようになったという事実は、韓国と中国で極度の否定的な反応を惹き起こしている。中国は日米同盟の強化がアジアの安保に否定的影響を及ぼすことになると論評し、韓国のある新聞は、米国のこういう措置のため‘韓米同盟が拗れている’というタイトルをつけた。中国が日米同盟の強化を否定的に見るのは当然だ。日米同盟が中国を狙ったものだからだ。

 

    ところで、米国の同盟国である韓国が日米同盟の強化に怒りを表わすのはどういうことか?もちろん、韓国は日本と感情の多い国だ。それで、日本の軍事力が強くなることに、そして日本の役割が拡大されることについて不便な感情があるのは事実だ。

 

    だが、国際政治問題に‘情緒的’‘感情的’に反応したら、そういう態度は韓国の国家大戦略に何も役にも立たないだけでなく、究極的に韓国の国家大戦略を破綻させ兼ねない困難な状況をもたらすかも知れない。国際問題は冷酷に分析し、それに基づいてしかるべき戦略を見出さねばならない。

 

    われわれは、まず、なぜ米国が日本の役割拡大を図っているのかを知らねばならない。今、多くの韓国人は、米国が‘暴走する’日本を支持している事実が納得できない。暴走中の日本が2020年にオリンピックをまた開催するようになった事実も理解し難い韓国人が多い。

 

    韓国国民は認め難いだろうが、世界は日本をそんなに悪い国と見ていない。日本のために世界に憂いが生じると見る国は、韓国と中国を除けばほとんどない。それで日本はオリンピックも開催するようになり、われわれが見るには平和の破壊者である安倍晋三は、米国の著名な研究所が授与する平和賞を受賞するのだ。

 

    世界の世論は、北東アジアの安定のために日本の軍事力がもっと強くなることに同意している。例えば、エコノミスト誌は、他のすべての国と同じく、正規の軍事力を保有することになった日本は、北東アジアの安保に役立つと書いており、フィリップ•コーニング(Philippe De Koning)は最近、フォーリン•ポリシー(Foreign Policy)への寄稿文で‘今の日本の軍事力は弱すぎる。日本の軍事力がこのように弱いのは、米国に危険なことだ’とまで主張しているのだ。われわれが見る日本と世界が見る日本がここまで異なることは、ちょうど100年前の19世紀末の朝鮮人の世界観を彷彿させる。

    世界が日本の軍事力増強を軍国主義の台頭ではなく、平和勢力の増強と見做すのには明確な理由がある。東西冷戦終結後20年以上の北東アジアの国際情勢を観察した人なら誰でも分かる現状を韓国人だけが知らなくては困る。何よりも、北東アジアはもちろん、世界の安保情勢を不安にさせた主要当事者は北韓だ。北韓は、間もなく‘使用可能な核兵器’を保有する段階に達しているだけでなく、なんと120万の在来式軍事力を保有している。

    2番目の不安要因は、中国の軍事力増強があまりにも急速に進んでいる事実だ。中国の軍事力は東西冷戦が終結する頃の1988年から2013年まで、軍事費を基準としてなんと15倍以上増強された。去る10年間だけでも、中国の軍事力は5倍以上増強された。中国はここ25年間、国防費の増加率が10%以下の年が一度もなかった。

 

    韓国民が右傾化すると警戒した日本は、実際には過去11年間軍事費が減り続けた国だ。行動から見て軍事化した国は中国だ。経済成長率よりもはるかに高い割合で増えた中国の軍事費は、不透明さでも有名だ。米国はもちろん、世界の主要研究機関は中国が発表した公式国防費を額面通り信じない。

 

    中国の軍備増強を懸念した米国は、結局2012年1月5日発行した新国防戦略指針に露骨に表現されているように、中国の軍事力の増加に具体的に対処し始め、アジアで中国の軍事力の増加によって惹き起こされた不均衡を、再び均衡化させるため乗り出しているのだ。

 

    筆者は、米国がアジアの均衡の回復のため大韓民国を非常に重要な戦略的資産として考えていたと思う。それで米国は、韓国を北東アジアの安保のため決定的に重要なリンチピン(Linchpin)であると言った。しかし、米国は韓国がリンチピンとして‘きつい’役割を果たしてくれる国なのかを疑った。

 

    東西冷戦のとき、韓国は米国が主導する自由陣営の最前線で本当にきつい役割を果たしたが、これから米国が中国と繰り広げる覇権競争においても、韓国が米国の望む役割をやってくれるのかに対して、米国人たちは半信半疑していると見られる。

 

    中国の挑戦を制御するために、たくましく中国に立向かってくれる同盟が必要な米国は、日本をその適任者として選んでいる。ちょうどヨーロッパで英国が担当していた伝統的な役割を、アジアでは日本に任せようとするのだ。筆者の私見だが、韓国も十分に英国のような役割を担える能力を持っている国であると見たし、米国もそのつもりだったと思う。ただ、韓国民と指導者たちがそういう‘意志’があるのかについては懐疑的だった。

米国からほぼ英国と同じ待遇を受けることになる一等同盟国の日本と韓国が葛藤するとき、米国は韓国をどのように対するのかが問題だ。

 

    すでに不吉な話が聞こえてくる。米国では、どうせ中国に傾く韓国を放棄しようという話も出てくるという。韓国が地政学的に非常に重要ではあるが、インド、ベトナム、オーストラリアなどが既に米国の中国制御戦略に同調している状況で、中国の顔色ばかりを窺っている韓国を抜いてやろうという話だ。日本、インド、ベトナム、オーストラリアなどを確保した米国は、韓国がなくても中国制御戦略に支障がないと思うかも知れない。

 

    米国は最近、韓国の要求にほとんど応じていない。原子力協定の改正も、戦時作戦統制権転換の問題にも消極的だ。戦作権の再延期の要求に対して、米国は後ほど話し合おうという線の約束をした。将兵の軍服務期間は短縮し続け、GDP対比で全世界平均の国防費しか払わず、米軍駐留費の増額を要求すると難色を示し、米国が最も大事に思う同盟国日本とは葛藤し続け、米国が最も恐れている潜在的敵国である中国とはまるで旧友のように行動する韓国だ。

 

    そういう韓国の安保支援や協力要求を米国が快く応じてはくれない筈だ。日本とは敵となり、米国との関係も悪化した韓国は、中国にとっても重要でない国として扱われるようになるのは明確だ。証明された確実な安保装置である韓・米・日同盟を破壊する愚を犯してはならない。

 

    *この文は未来韓国2013年10月号の‘李春根博士の戦略物語’に掲載された記事です

 

    http://blog.naver.com/choonkunlee 2013.10.09 00:37