くじらの博物館:イルカ漁反対入館拒否 差別と訴えられる
毎日新聞 2014年05月15日 19時25分
和歌山県太地町の町立くじらの博物館が、捕鯨反対を理由に外国人の入館を拒否したのは人種差別などにあたるとして、オーストラリア人の女性ら外国人2人が同町に慰謝料など約670万円の損害賠償を求める訴訟を和歌山地裁に起こした。女性は太地町で行われているイルカ漁に反対する団体のメンバーで、提訴は13日付。
訴状によると、女性らは今年2月9日、くじらの博物館を訪問した際、「捕鯨反対の方は博物館には入館できませんのでご注意ください」と英語で記載された紙を職員に見せられ、入館を拒否されたという。女性らは「憲法が禁じる人種差別にあたり、思想・良心の自由も侵害された」と主張している。
くじらの博物館によると、漁期(昨年9月〜今年2月)に限って捕鯨反対者の入館を拒否したという。林克紀館長は取材に対し「(入館拒否は)トラブルを避け、町の文化や漁業を守るため。差別の意図はない」と話している。太地町は「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。【倉沢仁志、藤原弘】