すべての公立小中学校の給食で地元の1業者が牛乳を供給してきた鳥取県。ところが、今春から一部市町の学校で県外業者の牛乳が出されている。法律に基づく入札に参加し、落札したためだが、平井伸治知事は「地産地消の観点では腑(ふ)に落ちない」などとして、来年度から入札を取りやめる方針を決定。16日、知事が農林水産省を訪れ、現行制度の見直しを求めた。同省によると、入札しない事例は過去にないという。

 学校給食の牛乳は、「酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律」に基づき、都道府県が地域ごとに入札で調達する。農水省牛乳乳製品課の担当者は「入札しなくても罰則規定はないが、保護者が納得し、価格が割高にならないよう実施をお願いしている」と話す。

 地域によっては輸送費がかさむ場合があり、国は入札を条件に補助金を出す。鳥取県は1本あたり9銭で、年間約80万円。平井知事は今後は県が負担することを念頭に「何とかする」と発言している。