松井裕　２軍で２イニング無失点　６月甲子園復帰へ着々

　楽天のドラフト１位で２軍調整中の松井裕（桐光学園高）がイースタン・リーグの巨人戦で２イニングを１安打無失点と好投した。中継ぎとしては２試合目の登板となった左腕。打たれたヒットも内野安打１本で、３三振を奪い「セットの時の指のかかりも良く、勢いは悪くなかった」と手応えをつかんだ様子だった。

　危なげなかった。前回登板から中４日、その時感じた腰の違和感も「大丈夫でした」と最速１４５キロの直球で３０球。７回は先頭の立岡に遊撃内野安打を打たれたが、その後を完璧に打ち取った。「真っすぐがまだまだ納得いってないです」と課題も明かしつつ、結果は残した。

　今後も中継ぎとして待機する。中２日間隔で４試合が予定されており、次戦は１８日の関西独立リーグとの練習試合（コボスタ宮城）に登板。酒井２軍投手コーチは「どんどん試合で投げさせていったほうがいい。リリーフの人の気持ちもわかるし」と説明した。

　星野監督は６月２１、２２日、甲子園での阪神との交流戦で１軍昇格させたい考え。大久保２軍監督は「星野監督がそう言われてるのなら、僕らもそこに合わせて準備させたい」と呼応した。「まだまだだと思うけど、一つ一つ続けて継続させることが大事」と左腕。思い出の甲子園での復帰プランも、着々と進行している。　（橋本雄一）