春分の日

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閾値 "いきち" か "しきいち" か



IT業界でよく「しきいち」という言葉を使うのだけれど、時々「いきち」も耳にするのでずっと気になっていた。

気になっていた内容はこれ。

「閾値」の読みは"しきいち"が正しいの? それとも、"いきち"が正しいの?


さっそくググってみると、そもそもこの疑問そのものに不足があるということが分かってきた。



IT業界においては、「しきい値」が正しい!? でも・・・

結論から書くと、IT業界においては「しきい値」が正しいようです。
しかしこれは、閾値の読みが しきいち である、ということではないのです。

そもそも、いきち と しきいち は、用途が異なる別の言葉だったのです。
Wikipediaにこうあります。
- 生理学や心理学では「閾値」が、物理学や工学では「しきい値」が、学術用語として定着している。


じゃあ閾値(しきいち)ってのは?


しきい値に対して閾値という漢字を使うのは、当て字が定着したものだそうです。
今では"しきいち"が閾値の慣用読みとして定着しているため、閾値を"しきいち"と読んでも間違いではありません。
しきいち を漢字変換すると閾値が候補に出てきますし、今後もIT業界で目にする機会は増えていきそうです。


まとめると

最初の疑問、
「閾値」の読みは"しきいち"が正しいの? それとも、"いきち"が正しいの?

この答えは、
IT分野においては、"しきいち"と読むのが正しい。

(閾値という漢字を使った人が、"しきい値"のつもりで使ったのだと考えるのが妥当)

書くときは"しきい"は変換せずに "しきい値"と記述するのが正しい。

となります。
今後はドヤ顔で「しきい値」を使っていくことにします。

 

以下おまけ


閾値(いきち) → 生理学や心理学の分野で使う言葉。痛覚に最低これだけの電気信号を与えれば痛みとして感じられるねというその「最低限」の電気信号の強さを表す。


しきい値 → 物理学や工学の分野で使う言葉。高電位と低電位を「○○V以下ならLとする」という形で区別する境となる電位をさす。IT業界で使うのもこちら側。




シャレオツな使い分け
ロボットやAIの分野において、生体的な反応について表すときは、あえて「閾値(いきち)」をつかうとシャレオツかもしれない。伝わらないだろうけど。