グラドル自画撮り部の部長、倉持由香さんと対談した。何かと話題のKADOKAWAにて。一緒に、「尻職人」ポーズで写真を撮ってもらったりもした。石を投げないで頂きたい。対談の模様は6月下旬発売の『MacPeople』に掲載される。彼女のブログでも紹介されているので、ご覧頂きたい（石を投げられるどころか、岩を落とされそうな写真もある）。
ここでは、昨日、彼女から学んだ、「シーンを作る」ということについて、自分が今、悪戦苦闘している出版業界での仕事と絡めて、考えたい。
最近、愚痴っぽくなっていないかと言われる。先日、講演のダイジェスト版としてまとめた「出版業界で食うというロックな生き方」シリーズが、やや暗かったからだ。
出版業界で食うというロックな生き方� 崘笋譴討覆い福廚隼廚辰針椶�ベストテンに入る時代 http://www.yo-hey.com/archives/54812221.html
出版業界で食うというロックな生き方�∪茲法嵜�えない」を経験した音楽業界から学べ
http://www.yo-hey.com/archives/54813045.html
出版業界で食うというロックな生き方��出版社、編集者には存在価値がある、と信じたい
http://www.yo-hey.com/archives/54824071.html
先日、荻窪の6次元にて開催された『妄想娘、東大をめざす』（幻冬舎）の著者である大石蘭さんとの対談でも、「愚痴っぽかったですね」「悩んでませんか」と来場した幻冬舎plusの超絶美人編集長にも心配されてしまった。
ファンや関係者に心配をかけるのはよくないなと思う。その点においては反省している。これらのエントリーやその日の対談では、それでも私は、やると力強く宣言していたのではあるが。
出版業界が先行き不透明な中、そして自分の力不足は自分自身が一番認識している中、今後、自分がやっていけるのかと考えると暗くなったりすることはある。
ただ、彼女との対談で、たくさんの元気をもらったのだ（彼女が大変に明るく、お美しかったというのも、もちろんあるが）。
なぜ、元気になったのか？それは、「業界が傾いているなら、シーンを作る」ということを学んだからだ。
グラドルの活躍の場は、実は少なくなっているという。そもそも、グラビアが載る雑誌が減っているからだ。自分でチャンスを作るしかない。
そこで、数年前、「尻職人」としてブログやTwitterに画像を上げたところ、皆が注目した。
そこからさらに発展したのが「＃グラドル自画撮り部」である。言ってみれば、Twitter上のハッシュタグなのだが、今、異常なまでの盛り上がりとなり、雑誌などでも取り上げられるようになったのはご存知のとおりである。
たまたま、同じ事務所の仲間と食事していたときに、盛り上がって始めたとのこと。その日のうちに、他の事務所の方も含めて投稿するようになった。気づけば「部員」は400人にも達した。
グラドル同士で潰し合うのではなく、一緒に場をつくっていく、シーン自体を盛り上げていくという姿勢が素晴らしい。
ふと、以前、リクルートで『じゃらん』の仕事をしていた頃のことを思い出した。観光地、宿の集客支援の仕事である。宿の集客を増やすためにはどうすればいいか。宿同士の健全な競争はもちろん必要だが、その前に、その観光地自体を盛り上げなければならない。こういう発想というのは大事。
彼女は、グラビアという文化自体が失われつつあることに危機感を持ったのだという。シーン自体を盛り上げるためのアクション、他のグラドルと応援し合うアクションである。自分が勝つためのせこいセルフブランディングではなく、シーンを作ろうという発想になっているのが、いい。
この発想は大事だと思った次第だ。
出版業界、中でも自分が書いているジャンル自体を盛り上げるために何ができるか、考えてみよう。
自分がしている仕事に関連して、業界や分野をどう盛り上げることができるか、どうシーン作りをするかという視点を持つことは大事だ。うむ。
・・・ややネタバレだったが、来月下旬発売の『MacPeople』にはもっともっとコアな話、超絶良写真が載るのでお楽しみに。
そんな彼女の、今月下旬に出る写真集は、予約段階で売れに売れているという。よかった。
シーンを作る、という発想でいこう。
今日から、また生きるぞ。