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Windows 7のPCをスリープにしても、すぐに戻ってしまうときにどうすればよいかメモしておきます。
OSはWindows 7 64bit Ultimateで、マザーボードはP9X79 Deluxeです。
目次
- 1 症状
- 2 よくある対処法じゃダメだった
- 3 今回の解決方法
- 4
おまけ: Intel 82579V の電源オプションの項目一覧
- 4.1 節電オプション>システムをウェイクアップせずにARP要求に応答する(ON)
- 4.2 節電オプション>システムをウェイクアップせずにNS要求に応答する(ON)
- 4.3 節電オプション>省エネルギー・イーサネット(ON)
- 4.4 節電オプション>スタンバイ時にリンク速度を落とす(ON)
- 4.5 節電オプション>システムのアイドル中にリンク速度を落とす(OFF)
- 4.6 Wake on LAN>Wake ON Magic Packet(ON)
- 4.7 Wake on LAN>電源オフ状態からのWake On Magic Packet(ON)
- 4.8 Wake on LAN>Wake on Link(OFF)
- 4.9 Wake on LAN>Wake on Pattern Match(ON→今回の対策でOFFに)
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症状
「スタートボタン」から「スリープ」を選んで少し待つと、ファンが止まり、PCが停止します(停止というか、一時停止、みたいな)。これが正しい動作です。
しかし、問題の発生しているPCの場合は、ファンが止まってスリープにちゃんと入れたと思った数秒後、またPCが起動してしまうのです。これでは、スリープにする意味がありません。スリープが使えないわけです。
よくある対処法じゃダメだった
よくある問題なので、よくある対処法があったりします。
よくあるのは、マウスが動いたと勘違いして起動してしまうパターンです。
普通、スリープから回復するときには、マウスを動かしたり、マウスクリックを行ったりすることでしょう。しかし、その動かしたという信号が何かの弾みで間違って送られた場合、意図しないタイミングで復活してしまうことがあります。外出時にスリープにしたのに、戻ってきたらログイン画面だった、というパターンの良くある原因です。
対処法は簡単で、「デバイスマネージャー」を開いて、「マウスとそのほかのポインティングデバイス」にあるすべての項目(マウス・トラックボールなど)それぞれについて、次の操作を行います。その操作とは、「項目を右クリック>プロパティ>電源の管理」にある「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」を「OFF」にするだけです。
すると、マウスがスリープからの復帰と無関係になり、問題は解決します。USBマウスを他の差し込み口に挿し直すと、再び設定が必要になるかもしれないので注意してください。
今回は、それをやっても治らなかったので問題なわけです。
今回の解決方法
今回の原因は、マウスではなく、ネットワークアダプタだったようです。
先ほど同様にデバイスマネージャを開いて、ネットワークアダプターの項にある具体的なネットワークアダプターを右クリックして、プロパティを開きます。今回は、マザーボードがP9X79 Deluxeで、ネットワークアダプターが「Intel(R) 82579V Gigabit Network Connection」と「Realtek PCIe GBE Family Controller」の二つがあるのですが、利用しているのはIntelのほうなので、そちらのプロパティを開きました。
ネットワークアダプターの電源の管理
プロパティの「電源の管理」タブは、ネットワークアダプタごとにいろいろで、もっともシンプルな場合はマウスと同じく「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」があって、それをOFFにするのが対策なのですが、82579Vの場合は、かなり複雑でした。
結局、「Wake on LAN」の「Wake on Pattern Match」を「OFF」にすることで、スリープから勝手に戻ってしまう問題を解決することができました。
おまけ: Intel 82579V の電源オプションの項目一覧
メモしておきます。括弧の中がデフォルトの設定です。
節電オプション>システムをウェイクアップせずにARP要求に応答する(ON)
スリープモードまたは休止モードからシステムをウェークアップせずに、アダプターが ARP リクエストに応答するように設定します。システムはスリープモードまたは休止モードに留まることができ、ネットワーク上に存在を維持することができます。
節電オプション>システムをウェイクアップせずにNS要求に応答する(ON)
スリープモードまたは休止モードからシステムをウェークアップせずに、アダプターが NS リクエスト (NS リクエストは IPv6 で ARP リクエストと同等です) に応答するように設定します。 システムはスリープモードまたは休止モードに留まることができ、ネットワーク上に存在を維持することができます。
節電オプション>省エネルギー・イーサネット(ON)
Energy Efficient Ethernet (EEE) (省電力イーサネット) を有効にします。EEE (省電力イーサネット) は、デバイスが最小の電力でパケットの送受信を行い、アイドル時に低電力状態になるようにする機能です。
注: この設定を有効にするには、リンクの双方の末端で EEE (省電力イーサネット) が有効になっている必要があります。
節電オプション>スタンバイ時にリンク速度を落とす(ON)
コンピューターがスタンバイモードにある間、必要最低限の速度設定をネゴシエートして節電するようにアダプターを設定できます。
注:このオプションが機能するためには、Wake on Magic Packet または Wake on Direct packet が有効になっていることが必要です。 電源切断状態からの Wake on Magic Packet はこのオプションには何ら効果はありません。
この機能をサポートするには、アダプターは次の条件を満たすことが必要です。
- 速度を自動検出またはネゴシエートするように設定されている。
- リンク先が速度を自動ネゴシエートできる。
節電オプション>システムのアイドル中にリンク速度を落とす(OFF)
インテル®システム アイドル省電力機能を有効にします。システムとネットワークがアイドル状態である間、必要最低限の速度設定をネゴシエートするようにアダプターを設定できます。
この機能をサポートするには、アダプターは次の条件を満たすことが必要です。
- 速度を自動検出またはネゴシエートするように設定されている。
- リンク先が速度を自動ネゴシエートできる。
Wake on LAN>Wake ON Magic Packet(ON)
Magic Packet が直接アダプターに送信されたときに、管理ステーションからコンピューターをスタンバイまたは休止状態からウェイクアップできるようにします。
Wake on LAN>電源オフ状態からのWake On Magic Packet(ON)
アダプターが電源オフ (S5) の状態から Advanced Power Management (APM) 対応のシステムをウェイクできるようにします。システムの BIOS がサポートしている場合、ACPI システムはコンピューターを S5 の状態からウェイクアップできます。
Wake on LAN>Wake on Link(OFF)
ネットワーク接続がリンクを確立すると、アダプターが Advanced Power Management (APM) 対応のシステムをウェークアップできます。
ACPI システムはスタンバイ (S3) または休止 (S4) の状態からウェイクアップできます。システムの BIOS がサポートしている場合は、ACPI システムは電源オフ (S5) の状態からウェイクアップできます。
注:S5 の状態からウェイクアップするには、[電源オフ状態からの Wake On Magic Packet] の設定を有効にする必要があります。 リンクがアップした状態でシステムをウェークアップさせるには、システムが S5 の状態になる前にリンクを解除する必要があります。
Wake on LAN>Wake on Pattern Match(ON→今回の対策でOFFに)
このデバイスが特定のパターンを持つパケットを検出したときに、コンピューターをスタンバイモードまたは休止状態からウェイクアップさせます。特定のパターンは、オペレーティング・システムによって決定されます。
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最終更新日:2013年4月11日
2012年8月16日(木) 01:45
まさにこの問題で困っていました。
無事に解消できましたのでご報告とお礼の意味でコメントを残させていただきます。
ありがとうございました。
マザーボード:ASUS P8Z77-V
2013年5月1日(水) 18:36
このページを参考に無事問題を解決できました。
ありがとうございました。
マザーボード:ASUS P9Z77-V
2013年5月1日(水) 18:38
上記のマザーボードの型番に誤りがあります。
正しくは
P8Z77-V です。
連投失礼しました。
2013年12月26日(木) 01:05
なかなか自力で解決できず困り果てていたのでこちらの情報に救われました。
ASUS B85M-E