中国軍幹部 南シナ海問題で米けん制5月16日 8時08分
南シナ海の領有権を巡って中国とベトナムの間で緊張が高まるなか、中国軍の幹部は訪問先のアメリカで記者会見し、ベトナムの行動を非難するとともに、アメリカ政府が打ち出したアジア重視政策で南シナ海や東シナ海が不安定になっているとして、アメリカをけん制しました。
アメリカ軍の制服組のトップ、デンプシー統合参謀本部議長と、中国軍の房峰輝総参謀長は、15日、ワシントン近郊の国防総省で会談し、南シナ海で中国とベトナムの当局の船が衝突し緊張が高まっている問題などを協議しました。
会談後の記者会見で、デンプシー議長は「南シナ海の問題は対話と国際法に基づいて解決すべきだ」と述べ、中国側に自制を求めました。
これに対して房総参謀長は、緊張が高まる原因となっている中国の石油会社による海底の掘削作業について、「作業は中国の領海内で行われており、当然の行為だ。作業を妨害するベトナムの行動は受け入れられない」と述べ、ベトナムを非難しました。
また、房総参謀長は「アメリカ政府が打ち出したアジア重視政策の力を背景に、日本やフィリピンといった一部の周辺国が問題をあおり、南シナ海と東シナ海を不安定にさせている」と述べ、アメリカをけん制しました。
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