ネットワークセキュリティの要諦

長期潜伏、自らを削除--サンドボックスを回避する未知のマルウェア

菅原継顕(Palo Alto Networks) 2014年05月16日 07時30分

 前回の続きとして“未知のマルウェア”のコンピュータ上での動作と対策について解説する前に、未知のマルウェアに多くみられる「行動」について分析していきます。下記のグラフは未知のマルウェアの行動を分類したものです。最も多くみられた行動は、「Persistence」と「アウトバウンド通信(Outbound traffic)」です。


 アウトバウンド通信は、外部との通信を試みることです。前回取り上げたネットワーク上の動作で、「未知のTCP/UDP通信を行う」「未登録のドメインにアクセス」「Eメールを送信」「HTTPのPOSTメソッドを利用」など下図で赤字に記した動作ははすべて「アウトバウンド通信」に当てはまります。目的は、攻撃者からの指示を取りにいったり、マルウェア自身を機能強化したりするなどです。


赤字で示した行動が「アウトバウンド通信」

 PersistenceとはAPT (Advanced Persistent Threat:標的型攻撃)のPで、持続や粘り強いという意味です。粘り強く、さまざまな手法で目的の達成を試みます。Persistenceの行動については次回解説します。

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