内閣法制局長官:小松氏退任、横畠次長昇格 16日決定
毎日新聞 2014年05月15日 23時54分(最終更新 05月16日 00時07分)
政府は15日、内閣法制局の小松一郎長官(63)を退任させ、後任に横畠裕介次長を昇格させる人事を固めた。16日の閣議で正式決定する。小松氏は1月に腹腔(ふくくう)部に腫瘍が見つかり、約1カ月間、抗がん治療のため入院するなど、健康面の不安を抱えていた。
集団的自衛権の行使容認を目指す安倍内閣は昨年8月、憲法解釈変更による行使容認論を唱えてきた小松氏を法制局長官に登用。外務省出身の小松氏の就任は異例で、官邸の強い意向が働いたとされる。安倍晋三首相が15日に解釈変更の検討を表明したことで、小松氏の任務も一山越えたと判断したとみられる。
政府は3月、横畠氏の定年を1年延長する人事を決定。長官就任後は政府の解釈変更論議を補佐することになる。【竹島一登】