
双頭のヤモリ?=坂出市林田町
「ヤモリに、頭が二つある!」。坂出市林田町の民家でこのほど、しっぽのあるべき部分に口のある小ぶりの頭が生え、まるで二匹が胴体でつながったように見えるヤモリが見つかった。
本来はすばしっこいはずが、動きが鈍く、主婦(53)が楽々と割りばしで捕まえたという。「後ろ足が後ろの頭に従って歩こうとし、普通の頭が自由を奪われている」と捕まえた印象を聞けば、確かにそう見える。
そこで生物が専門の白峰中、田中俊彦校長に持ち込んだところ「これはしっぽが変形したもの」。トカゲの仲間のヤモリには「自切」、いわゆるしっぽ切りの行為があり、その痕跡が盛り上がって頭のようになったとか。赤い口に見えるのは傷口、後ろ足が独自に動いたように見えたのは「しっぽがなくて、歩きにくかったのでは」。
人騒がせなヤモリだが、見つけた主婦は「自然破壊の結果でなくてよかった」とほっとした様子。あなたも梅雨時期、窓ガラスにやってくる「お客さん」の観察をしてみては。