成長しても頭から尾の先までが3センチに満たない、指先サイズの新種のカメレオンを、ドイツと米国の研究チームがアフリカ沖のインド洋に浮かぶ島国マダガスカルで発見し、米科学誌プロスワンに16日までに発表した。爬虫類として世界最小の部類という。
マダガスカル島の北にある小島の森林で、落ち葉の中に隠れて生息していた。体は茶色で、ほかのカメレオンのように体の色を変えることはできない。成長した雄の尾を除いた体長は1.6センチ。より小さな子どもの個体も見つかった。
マダガスカル島に生息する小型カメレオンの仲間が、小島に渡って独自に進化したらしい。食料が少ない小さな島などの環境では、極端に体が小さな種がみられることが多いが、チームはできるだけ早く繁殖する必要から、体が小さくなるのではないかと推測している。(ワシントン=共同)
カメレオン、マダガスカル