May 6, 2009
 マダガスカルで221種もの新種の両生類が発見され、自然の宝庫であるこの島国がまだ謎に満ちていることが浮き彫りになった。写真は新種のカエル「Boophis ulftunni」。今回の発見を機に、マダガスカルで確認された両生類の数は倍増したという。
 
 マダガスカルで221種もの新種の両生類が発見され、自然の宝庫であるこの島国がまだ謎に満ちていることが浮き彫りになった。写真は新種のカエル「Boophis ulftunni」。今回の発見を機に、マダガスカルで確認された両生類の数は倍増したという。
 国際的な科学者チームは、2850体の標本を収集し、新種を発見した。170カ所以上に及ぶ収集地の中には、今までも研究が盛んに行われていた国立公園などが含まれている。
 「今回の研究により熱帯地域の両生類の多様性が世界的に過小評価されていた事実が明らかになった」と、研究著者は5月4日付の「Proceedings of the National Academy of Science」誌オンライン版で述べている。
 科学者チームのメンバーでドイツにあるブラウンシュワイク工科大学のミゲル・ヴェンス氏は、「地球上に生息する動植物の種の大半が把握されていると考えられがちだが、発見の世紀は始まったばかりだ。生命体の多くは科学的な認知を静かに待ち続けている」とコメントしている。
Photograph courtesy Franco Andreone